on the road again

車を借りて、サント・エチエンヌへ。事前には決まっていなかったが、友人・知人関係で急に決まったライブ。いろいろなところに行っていろいろな人に会って、というのが目的の旅なので、もちろん喜んで承諾。以前も、サント・エチエンヌで演奏したことがあり、improvised music from Japanのボックスセットに収録されている。今回の場所はそことまた違い、かなりマニアックなところだ。こういう雰囲気のところは、ミッシェル関係でないと滅多に行くことの出来ないところだ。主が良い感じで出迎えてくれる。ライブハウスではなく、彼の自宅。まだまだかなり寒い。機内用に持ってきたセーターが大活躍。

肺を病んだ車いすの人がいるので今日は禁煙というとビッチリ守られる。詩人のような人、自由人を絵に描いたような人、ミュージシャン風で会場が埋まる。何人か話しかけてくれた。みんなリヨンのオーリュー画廊での演奏を覚えていてくれた人たちだ。リヨンの大きな拠点だったオーリュー画廊がやむなく閉鎖。ここで私はニンやラズロと共演した良い想い出がある。閉鎖に追い込まれたのには、いろいろな理由があったそうだ。ともかくみんな残念でしようがないという感じ。

まず、とても若い世代のMORGEのトロンボーンのソロ、もうトロンボーンの音は一切ない。それならばなぜトロンボーンを使う?という疑問を正面から取り組んでいる風情。そして私たちのデュオ。またまた飛ばす。かなり思い切った展開になる。続いてSADEK HOMEN IN TYTのギターソロ。いろいろなイフェクターを使ったよくある感じ。終演後、夜遅く、車でトシアへ。初めての本格的フランスツアーの時に拠点となったオリヴィエ・トゥルモンドの別荘。懐かしさで一杯。想い出のサクランボの木もある。ミッシェルとお互い歳を取ったものだ。

快晴のトシア、ミッシェルシェフのパスタを外でいただく。洗濯。ゆったりとブルグ・エン・ブレスへ。なぜか『日本週間』のポスターがたくさん貼ってある。今日の場所は、四つの演劇集団がもっている劇場。これから南米ツアーをするという。ニカラグアだのホンジュラスだのの予定が書いてある。また、カントール、アルトー、ベケットの写真が飾られていることでも、この場所のイメージがつかめる。久田舜一郎さんがパリに着いたことを確認できた。

舞台装置をすこし利用しながらのデュオ、デュオ最終日でピークなった気がする。良い感じ。フランクも喜んでくれている。ナタリー(即興ダンサー、トシアにレジデンス)とブルグ・エン・ブレス名物のチキンレストランで会食。満足感。

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