西方へのツアー その5

ルネスホールでの演奏。題名ずばり「即興劇場」

あっぱれ、というか、恐るべしと言った方が良いか、諸先輩達の心意気を感じた日でした。中心の彫刻家・瀬辺佳子さんは小林あきこさん(小林裕児さんの奥方)、岡山での受け入れ側の中心のKさんと東京芸大の同級。昨日の点滴など全く感じさせないハイテンション。

当時の芸大、芸術状況はハイ・レッド・センター、土方巽、オノ・ヨーコ、川仁宏、フリージャズ、天井桟敷、などなど日本のサブカルチャーが出現し、次々と社会に挑んだ熱い時代だったわけだ。来日したシケイロスさえ批判されたというから凄い時代だ。

当時を生きた人たちの心に、くすぶり続けるものがあると容易に想像できる。いろいろな理由で創作を中断した人たちが、子育ても済み、親の世話も済み、ある日、「もっと楽しまなくちゃ」と思って動き出す。現役を続ける瀬辺さんを焚きつけてこんな企画が実現してしまった。

80 人くらいのお客様がくれば良いと言っていたのが、290名!おまえは何をやるのか?と出演者に挑んでくる。こういうところにエネルギーが溜まっていていつでも噴火する覚悟。倦怠・時代閉塞なんて言っているとうしろから殴られそうだ。今年何回か共演した田中泯さん・高橋悠治さんにも感じた感覚だ。

こう言うところから日本が変わるのかも知れない。ビバ・オーバー60!!

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