西方へのツアー その4

岡山へ

本番一日前に移動。米原〜新大阪はこだま自由席に楽器を載せても全くOK、ガラガラ。大変嬉しい。本当に嬉しい。とても嬉しい。新大阪〜岡山はN700系。この評判の新車両の10号車・車掌室となりの荷物室は小さくなっていてコントラバスは入らない。親切な車掌さんといろいろ話す。

いかにこの荷物室が役に立っていてありがたいことか。このごろは平気で楽器にぶつかってくる輩がいるので、デッキにくくりつけておくのも心配。くくりつけるにしても、次の停車駅でどちらのドアが開くかを聞き次第、左右を移動させたり、11号車のデッキが身障者用に大きめなのでそこを利用したり心配は絶えない。こんなことなら、無理しても車で移動した方が良いかもしれないと思ったり。尊敬するベーシスト、ステファノ・スコダニビオさんはどんな距離もパートナーと一緒に運転していくそうだ。その方がはっきりして良いのかもしれない。

一つ朗報。N700系のぞみの8号車に大きめの荷物室がある、とその車掌さんに聞いた。まだ、確かめていないが、少し明るい情報です。いずれにせよ車掌室は10号車なので、8号車に乗って一時くくりつけ、車掌室へ行き鍵を開けてもらわねばならないが・・・・

岡山へ到着。ホテルでチェックイン。久しぶりにホテルのパソコンでメールチェックを試みるが、Macのmobile meはWindowsのExplorerでは表示できないことを発見。いやはやmobile meは欠点が多い。(スティーブ・ジョブスも失敗を認めていると聞く、じゃ売るなよな。)あまりひどいと付き合いきれなくなりそうだ。

自宅に電話して、メールを開けてもらうと、「朱い場所」CD製作についての大事な連絡が入っていた。デザインスタッフに頼んで処理してもらう。パソコン事情は、便利になったのだか、不便になったのだか、全くわからない。

気を取り直して、明後日の新幹線予約をする。旧700系を探し11号車予約、ホテルチェックアウトが11時、京都の演奏場所が開く時間、それらにうまく合わせるしかない。岡山や京都で秋を味わうことはコントラバス同伴一人旅だと不可能。遊びに来ているのではない、と言い聞かせる。

もう一回気を取り直して、GALLERY GLOSS & COFFEE(http://gallery-gloss.com/)へ行く。二三年前に小鼓の久田舜一郎さんと演奏した場所。乾千恵さんの書を使っての演目初演の場所。

コーヒーはうまいし、マスターが素晴らしかったので、ぜひ行きたかった。このカフェでは何かが起こっていると直感したわけです。久田舜一郎さんは小鼓教室をここで月一回やっている。(銅版画教室・能管教室もやっているそうだ。)とてもうらやましい話だ。久田さんに鼓を習えることはラッキーこの上ない。「苦〜い」のを注文、水出しコーヒーを温めてくれ、充分苦〜かった。いろいろとすっきり洗い流すことが出来たよう。ふくろうにまつわる展示をしていたので、ふくろうブームの娘のためにペンダントを購入。

歩いて瀬辺佳子さんが明日からの個展の展示をしている画廊を訪ねる。瀬辺さん、かなりの風邪、マスクをして、点滴を打っての展示準備。運送途中で作品が破損していたそうで、その修理もあり、痛々しいが、てきぱきこなしている。いざという時に強い。こんな時に人がわかる。

早々に引き上げ、曲の手直しなどを独房のようなホテルで進めるというほわっとした日でした。

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