麦の穂をゆらす風

ケン・ローチ監督作品「麦の穂をゆらす風」を観る。舞台は1920年のアイルランド。主演の俳優はこの土地(コーク)の生まれで、自分の親類達も実際に戦ってきた(殺された)そうだ。独立のための戦いの映画だが、幼なじみを密告のために処刑しなければならない場面で「この戦いはその意味があるのか?」と言わせたり、最後には共に戦った兄弟が処刑する方とされる方に別れるが、両シーンとも、遺言を書かせ、自ら処刑を行い、遺言を渡すのも人任せにしない。さまざまな問題に当てはめることができる。題名は伝統の抵抗歌から取られている。中身のとても濃い映画だった。

有楽町シネカノン、1階から6階までつづく歳末商戦真っ最中のけたたましい大型家電量販店をエスカレーターで通過し映画館にたどり着く。また、この映画は今年のカンヌ映画祭でパルムドール賞を取ったためか、水曜割引のためか満員。いろいろな矛盾が身体をつつく。

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