本一冊

ひとつひとつ終わっていきます。(なんとか無事に、すこし寂しい)

さ~て、次はなんとしょう?とにかく、新しい歌のDVD制作と本とバッハ。

本は生涯一冊だけでしょうから、慎重に、でも、考えすぎると良くないのである程度のところ(いま)で切りましょう。できないことはできない。身体が弱って悟ったことです。「できない」とは理想が高いことと同意かもしれません。じゃあ、理想を下げて現実に戻せば良いだけ。できることをやるだけ。ハハハ。

自らの病やハンディキャップのかた達とのお付き合いの中から、このところ「弱さの力」という実感が強いし、それを中心にしよう!と思って、ちょっと調べたら、ヤバイヤバイ。

現在、本が売れない状況にもかかわらず名だたるベストセラー作家、高橋源一郎、鷲田清一、中島義道、松岡正剛、辻信一さんたちが「弱さ」の本を出しているではありませんか・・・この中に混じることはで無理無理。彼らの筆力は私の10倍100倍であることは確実。同じようなことを下手に書いてもしかたない。高橋さんは、ご自身のお子さんのハンディキャップから書かれているので説得力もあり。

これらの人の多くが言及・参照しているのは北海道浦河の「ベテルの家」。ナチスの狂的な優生思想により障がい者殺戮に抗いハンディキャップのかた達を守ったドイツのベーテル(BETHEL)よりその名を取ったとのこと。調べてみると、その地は、私がこの10年来滞在しているブッパタールのあるノルトライン=ヴェストファーレン州にあるので少し驚きました。「私の城」関係者は知っているのだろうな〜。

いかなる作家にしてもベテルの家のリアリティとパワーと革命には叶わないようです。

それを倣って、私も自分の経験・現場からの事を書けば良いのだと教えられた気がします。

ありがたいありがたい。シンプルに、オリジナルに。

そうすると、齋藤徹のワークショップ、特にゲスト編(ミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニン、ジャン・サスポータス、岩下徹、小林裕児、庄﨑隆志)から、また、オープンリハーサル〜「いずるば」フェスへの流れの内容から取れば良いかと思います。

私の人生を考えると、まだまだ多くのゲスト会が必要なのですが、非常にラッキーなことに4月に2週続きで2回、世界遺産的なゲストを追加できました。いずれも会場は「いずるば」夜です。

4月4日(木) 沢井一恵の会、
4月11日(木) 久田舜一郎の会

当然、日本のこと、伝統のこと、即興のこと、いろいろと確かめたいと思います。

ドキドキワクワクの2週間です。それをもって本の内容追加は終わりにします。そうでなくとも一回一回が一冊になる内容です。