今週はPET-CT検査、翌日診察、そして金曜は茶会記でかみむら泰一さんとのデュオ、土曜はいずるばオープンリハーサルと心身共に忙しい週になります。その他、8月3日にお披露目する松本泰子さんとの同時代詩人との共作リハーサルが山場です。仕事と病院以外は一歩も外へでない日々が続いています。
かみむら泰一さんとのDUOはインプロ・ショーロ・オリジナルと変わらず続けています。レギュラーものは変わらないことの大事さを気づかせてくれます。
いずるばオープンリハーサルは、ゲスト:鈴木ちほ、村上洋司、諏訪洋子、かみむら泰一、塩崎綾子さんです。そうです。一年やった私のワークショップのスタッフです。
もとより、人にものを教えるというのは至難の業。誤解されたり、あるいは全く逆に伝わることももよくあるのです。そこをおもしろがって行きたいですね。
もちろん竜太郎さんも参加します!
人の役に立つ、喜んでもらう、ということは尊いことで、自分のアビリティが許せば、積極的にやらねばなりません。一方、人知れず表現し続ける行為も同様に大事でしょう。
作品と商品の違いに近いトピックになります。そのなかで「だって、しょうがないじゃない?」と言わない、「これだけはゆずれない」とは言わない。『根と羽根を持つこと」がそんな方面へ拡がっていくと思います。
詩の会は、三角みづ紀・薦田愛・野村喜和夫・寶玉義彦・木村裕・市川洋子・渡辺洋さんの詩に曲を付け松本泰子さんが歌います。歌うために作られていない詩に曲を付けて歌うのですから、想像するに大変難しいでしょうが、泰子さんはこの酷暑の中、着々とものにしています。すばらしい。中には1曲の中に3曲ぶんくらい詰まっているものもあります。三角みづ紀さんの1曲は、書き下ろしていただいたので歌いやすいかも。
なお、9月15日にはアトリエ第Q藝術でやります。そこでは畏友・庄崎隆志さんがゲスト参加されます。
本の中の活字が、歌になっていくのだけでもやりがいのありすぎる作業ですが、庄崎さんの参加により、さらに重層化されます。聾の隆志さんのダンスする身体に詩をプロジェクターで投影したり、それはそれは美しい隆志さんの手話になって詩がかたちを変えます。
フクシマからつづく歌のプロジェクトの新たな取り組みです。副作用により演奏不能になっても作曲はできる、という魂胆もありました。そんなふうに副作用のことばかりが気にしていたら、大元の親方が「ちょっと忘れてもらっては困るぜ。」と顔を出てきたようですが、大概の覚悟は昨年してあるはずです。ただただ、この一年がヨタヨタながら大変充実し、楽しかったので生きる「欲」が出てきてしまっているようです。