
川島誠さんとのDUOがBarberFUJIであります。BarberFUJIでのLIVEは何と30周年、114回目!!http://barberfuji.sakura.ne.jp
第1日目がルー・タバキンさんとデイブ・ホランドさんのDUOだったとのこと。同じサックスとベースのDUOで30周年を祝いましょう。
私は名誉の最多出演です。それも、その時々の、これしかない、と言う組み合わせであり私の演奏の歴史です。
梅津和時(93)バール・フィリップス(94、97、04)沢井一恵(95)ソロ(97、06、17)林栄一(98)ミッシェル・ドネダ(99、03、11)井野信義(02)千野秀一(04)フレデリックブロンディ(07)オリビエ・マヌーリ(08)瀬尾高志(09)喜多直毅(10、14、16)ジャン・サスポータス(11)レ・クアン・ニン(11)ベルトラン・ゴゲ(11)天田透(12)セバスチャン・グラムス(14)今井和雄・ロジャー・ターナー(15)ジャック・ディミエール(16)イサベル・デュトア(16)
そして来週の川島誠さん。
初共演です。噂もいろいろ聞くことがあり、昨年のソロには客席にいらっしゃいました。柔らかでかつ厳しい握手をしました。興味がわき、BARBERにCDの注文をすると、ご自身からご丁寧な手紙を添えてお送りくださいました。ちょうど抗がん剤治療の合間を縫ってのドイツ行きの直前でしたのでブッパタールでCDを聴きました。
私は長年自主企画で目一杯、病気もあってなかなか新しい人と出会うチャンスがありません。そこで目についたCDを買ったり(長沢哲さんのソロCDもそうやって購入して病院に持ち込み、共演までに至りました。)、信頼すべき音楽ライターのアドバイスに従ったりしています。そうするとだいたい間違いはありません。今回CDもすばらしかったし、そのライターの強力推薦もありましたので、本番が楽しみであります。なにせBARBERの松本さんが企画するのですから初めから面白いに決まってます?
CD一聴、どうしても阿部薫さんを喚起します。私はたまたま初台「騒」のそばに自宅があったので、オーネットやミンガスまがいのジャズの練習に「騒」をお借りしていました。その内、騒の恵美さんがライブでやってみない?と誘われて初めて演奏したのが、阿部薫さんの亡くなった一月後だったようです。恵美さんと親しくなるにつれて阿部薫さんのいろいろな逸話を聞くようになりました。恵美さんはまごう事なきエスパーでした。
私が遅まきながらコントラバスを始めていて、練習方法を自分なりに作らねばならないと思い、自分で作った厳しいカリキュラムをひたすらやっていて、アッと言う間に肩と手に異物が発生。恵美さんに相談すると、よしわかった、と言って肩に手を当ててレコードを掛けながら患部に呼吸させることをしてくれました。おもしろいように患部が呼吸をはじめ、異物はだんだんと消えていきました。その時掛けていたレコード(CDじゃないよ)が阿部薫さんの彗星パルティータでした。呼吸の良い音楽を聴きながら治療するのが良い、とのことでした。
阿部さんのパートナーの鈴木いずみさんと騒で同席し、飲んだことがありました。それこそ人生の経験・授業料が圧倒的に違いますので、コロッと遊ばれたのでしょう。翌日から体調を崩し、騒の裏にあった玉井病院に緊急入院、食べることもしゃべることもできず、高熱。時代のある種の毒気に当たったのでしょうか。甘やかされて育った一般人にとても対抗できるものではありません。あいうえお表を書いて会話していました。急性アルコール中毒による強い口内炎でした。退院近くにエアジンでLIVEがあり、天野主税・森順治さんとのトリオでした。楽器を運んでもらい病院から駆けつけた思い出です。
梅津さんから「てっちゃん、エレベ弾く?」と聞かれたのもこのころです。もちろんできません。思えばドクトル梅津バンド(ドク梅)への誘いだったのですね。やっていたらどうなったことでしょう?ちょっと面白い想像です。
ヨーロッパで演奏する機会が増えて行ったとき、ヨーロッパのインプロミュージシャンに「日本的」なものについて何回も聞かれました。彼らにとって吉沢元治さんにも灰野敬二さんにも私にも「同じもの」を感じる、と言うのです。私に取ってみれば上記の二者とは「全く」違う、というところから演奏しているつもりだったのでちょっとショックでした。しかし、もし、「日本的」なるものが存在するとしたら、吉沢さん、灰野さんと私に共通するものなのでしょうね。
川島さんのCDから、何とも言いがたいものを感じます。それを確かめたいです。賢治さんのいう「蒼く・くろぐろとした」ものなのかもしれません。私を写すと何が写るのか?楽しみであり、ちょっと怖い。「騒」的なる記憶も恵美さんも遠くで待っていてくれるかもしれないという淡い春の期待。
なお、上尾はそれほど遠くはありません。全く関係ありませんが、明後日4月6日からはじまる「孤独のグルメ」シリーズ7の第1回で取り上げる豚カツ店があるので行きたいところですが、激混みでしょうか?
