春くるごとに

昨年2度目の来日ツアーをし、多くの耳を目を魅了した打楽器奏者レ・クアン・ニンさんは、かつてモンペリエに住んでいて、多くのダンサーとの共同作業をしてきました。コンテンポラリーダンスに関しては質量ともにかなりの経験と情報と見識を持っています。

彼の友人のイギリス人ダンサーが日本にリサーチに来るというので、日本に行ったばかりのニンさんにダンサーを紹介して欲しいと頼みました。ニンさんは自信を持って「岩下徹・佐草夏美・矢萩竜太郎・森田志保・庄﨑隆志」を紹介したと言うこと。

夏美さんはジャワ舞踊、竜太郎さんはダウン症、志保さんはフラメンコ、庄﨑さんは聾の役者でもあります。岩下さんを除いて、所謂コンテンポラリーダンサーではありません。それを聞いて、大変嬉しかったです。彼らとの共演をオーガナイズしたのは私(かつ、私は病気・手術のために参加出来ないという不測の事態でした)なので、つまりは、私の大切な共演者です。私が彼らと共演していることは偶然でもあり必然でもあると思っています。

インプロヴィゼーションにとって、ジャンルや名前の大きさは全く関係ない、のです。それでこそ即興ですね。常識を疑い、ゼロから観る・聴き・感じ・考える。

その中のお一人、佐草夏美さんと2月12日にデュオLIVEがあります。

前回は「いずるば」ワークショップゲスト回で共演するはずでしたが、私は退院3日目、なんとか前半のインタビューだけはできましたが、体調悪化で中座を余儀なくされ、後半のライブはミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニン、佐草夏美のトリオになりました。

あまり即興セッションの経験のない夏美さんですが、信頼して託しました。案の定、ミッシェルもニンも充実した演奏が出来たと喜んでいました。ホッとしたやら嬉しかったやらでした。

東京芸術大学の邦楽(箏曲)を卒業した(のに?)、ジャワ舞踊に専念。野口整体の修行も長く最近資格を取ったという方です。

私は画家小山利枝子さんの個展で偶然共演する機会がありました。音が身体に染みこんでいき、踊る様子が目に見えるようでした。

これで5回目とのこと。ご主人の漫画家さそうあきらさんには、喜多直毅さんと作ったCD「Six Trios improvisations with Tetsu & Naoki」での1曲(小鼓の久田舜一郎さんとの共演トラック)で詩を提供していただきました。

今回は催馬楽や神楽歌などを取り上げ、命の誕生や春の来訪を寿ぎ、踊り・奏でます。

たいへん寒い中ですが、休日の午後、なごみ邸でなごみませんか?

http://travessiart.com/event/春くるごとに〜ジャワの形とコントラバス/?instance_id=341

春くるごとに〜ジャワの形とコントラバス

いつ:
02/12/2018 16:30 –
どこで:
なごみ邸
料金:
予約 2,500円 / 当日 3,000円
連絡先:
080-3253-8522
Eメール
春くるごとに〜ジャワの形とコントラバス
コントラバス 齋藤徹
舞 佐草夏美
2018年2月12日(月・祝)午後4時30分開演
なごみ邸(JR横浜線・横浜市営地下鉄グリーンライン「中山」駅 徒歩6分)
予約2,500円 / 当日3,000円
お問い合わせ・ご予約
080-3253-8522
jasminrule@yahoo.co.jp