「いずるば」ワークショップ 後半 はじまり

1年間の「いずるば」ワークショップも後半になってきました。病気のこともあり、ともかく、やむにやまれぬ気持ちで「始めた」ものでしたが、ゲスト会がどれもたいへん充実していることもあり、私が言いたかったことを遙かに越えて、いま・ここで必要なもの・あるべきものが自然に「出ずる」ようになってきているように感じます。

奇跡の元は、実は、あっちこっちに転がっています。それを手に取って「そうなのだね」と言って愛でるだけで、奇跡(いま・ここでしかありえないこと、更に越えていまでもここでもありえないこと)は現出するのです。そうしないと、ただ転がっているだけ。

この1年、周囲も自分自身も驚かせた無茶を2回やりました。1つは抗がん剤治療の合間を縫ってドイツへ行き自閉症タンツテアター「私の城」再演に参加、家のまわりの散歩さえできなかったのにドイツへ行ってしまった!

もう一つは、肝胆膵切除手術後の退院最短記録を塗り替えて退院し、翌日、Space Whoでミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニン、沢井一恵、今井和雄とのグループ「影の時」の演奏に参加、さらに翌日、「いずるば」ワークショップでミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニンへのインタビューを実施(さすがに演奏は出来ませんでした)したことです。

ドイツでの公演(再演)は大成功、評判が繋がって来年ケルン・ボンでの再再演が決まりました。

「いずるば」ワークショップゲスト回第1回では、前日にミッシェル・ニンと演奏したことが掛け替えのない共有体験となり、即興に関してのさまざまな素晴らしいアイディアを語り合うことが出来ました。共演なしでインタビューをしたらああいう言説にならなかったでしょう。

そして「いずるば」ワークショップが切れ目無く繋がっていることが有形無形に今・現在を生み、未来の芽を育んでいるのだと信じます。

私は時々本当に無茶なことをやります。自分ではそういう意識は無く、単に「やる」という感じで背中を押されているだけと思っています。(周囲の驚き・反対・怒り、スミマセン。本当にありがとうございました!)

そんな綱渡りのような、あるいは、予め決められた進むべき道筋のようなワークショップです。充分に愛でたいと思います。内容もどんどんと絞って行きつつ、どんどん拡げていきます。(何言ってんだか・・・)

レギュラー会のこり3回、ゲスト回のこり2回(庄﨑隆志・小林裕児)です。

次回はレギュラー会12/23 13:00より。

ニンゲンは何かにつけて、学習し、「よりよくする」ように行動します。効果をあげるようにします。それがニンゲンを進歩させてきた原動力でしょう。その行き着いた1つが原子力そして戦争・過酷事故。その裏で何があっても続くマネーゲーム。

私たちの音楽の行為・ダンス、美術、文学、科学の行為はそれらと無関係には居られるはずがありません。

音楽にしてもダンスにしても、こうやったらより良いかも、ああやったら無駄なく先へ進める、そうやったらより効果が上がるかも、とやって来ています。瞬時を惜しんで多くのニンゲンが日夜努力を続けています。

そして、「いずるば」にやってくるにせよ、さまざまな事情の生活の中、行こう、と決め、切符を買って電車に乗り、ガソリンを入れて車を走らせ、食事をし、服を着て、お金を払い、数限りない社会生活をして偶然にも、今・此所に集まっている訳です。

そんな途方も無いテーマを音・身体・呼吸・一弦琴などから考えられるか?アハハハハハ、無理無理?

「難しい問題なんだよね」という当たり前から半歩でも、10㎝でも、1㍉でも進んでみたい。