PET CT検査

ずいぶんと私の身体にクスリで無理をさせています。生きている間、せっかく借り受けたこの身体に対して大変申し訳ない気持ちです。「身体髪膚これ父母より受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり」なのは分かっています。私は保守的なので賛成です。
 
 
しかし、現状は、鎖骨下に点滴用ポートを埋め込み、昨日は放射性同位元素を体内に注入しました。(PET CT検査)もとより、こういう病気になったのが悪いのですが。
 
 
病院でいつもとは違う地下の薄暗い部屋です。核医学という処方で子供は連れて来ては行けない領域。水分を注入している間、看護師は壁の後ろに隠れます。そんなにアブナイ薬。その薬が身体の中で作用している(ブドウ糖の好きなガン細胞を発火させる)間は安静。
 
 
それにしても、人間は(医学は)もの凄いことを考えつくものです。抗がん剤は、マスタードガス(生物化学兵器)の誤爆から発想されたという冗談のような本当の話があるそうです。科学の発達や人間の好奇心は倫理や道徳で止めることは出来ないのです。
 
 
クスリが体内に回っている間は、読書も禁止。(脳を使ってはダメ。脳がブドウ糖を使ってはイケない、小水を出すときは男性も便座に座る。劇薬が少しでも跳ね飛ぶことを予防する。)。
 
 
薄暗い部屋で安楽椅子に座り、目をつむる。しかし、流れている音楽が電気ピアノの音でのディズニーメロディ。アレンジもチープきわまりないので安静になるどころか、なんだよ〜と、いらだってしまいました。改善の余地有りますな。その後20分間身体を動かさず検査。
 
 
結果が明後日出ます。それにより私の将来が決まります。運がどの位残っているでしょうか?
 
 
自分では如何ともしがたい。何もすることは出来ません。写真のグリーンカーテンができて、ゴーヤが収穫できる頃、自分がどこでどうしているのかな?
 
 
それにしても、もう少し生きて、音楽の仕事したいな〜。分かち合って、喜び合って・・・。