元気になりました。演奏しましたから・・

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Just in short in English:
I could play live after 52 days absence at Airegin YOKOHAMA with down-syndrome dancer( Ryotaro Yahagi ), deaf dancer( Takashi Shozaki ), and sax player( Taiichi Kamimura ). 80% of the audience ( full house ) was musicisans, dancers, artists, doctors.

I feel very positive after the performance even if I felt my muscle power became very weak after this long absence. Music and sound became reality not from muscle.

Thanks soooo much!

PHOTOS by Akiko Ikeuchi

もともとヨーロッパには「お疲れ様」という言葉がないのですが、ジャン・サスポータスは「良い表現だよね」と理解しています。しかし、彼に「お疲れ様でした!お疲れでしょう?」と言うと「いいえ、より元気になりました。踊りましたから。」と答えます。この言葉は大野一雄さんのもので、彼が気に入ってよく使っています。

今、私も心から言いたいです。「より元気になりました。演奏しましたから。」

昨夜のエアジンは、ほとんど出演不可能と思っていましたが、副作用の軽減と、共演者・スタッフ・聴衆の思いで可能となりました。それはそれは不安でした。一昨日録音で演奏しましたが三曲、休み休み、譜面ありでした。ライブは違います。即興一本勝負です。全部露わになってしまいます。

本日2ヶ月ぶりの退院をする友人とバッドパウエルでも聴いて背中を押してもらうように言い合いました。

刻々と色合いを変える夕日を追っかけるようにして富士山まで拝みながら湾岸高速を走り、52日ぶりに外食(生香園)、エアジンに着くと、梅本さんは、私の冷えのために、普通以上にエアコンを効かせ暖かくしてくれています。普通の温度感覚だとTシャツレベル。その辺からもうジーンと来てしまいます。

竜太郎さん(ダウン症ダンサー)・庄﨑隆志さん(聾のダンサー・俳優)早々と到着をしてくれ私を迎えてくれました。シャバに帰ってきました。シャバダ・シャバダバ ドゥ~。

満席の聴衆には多くのミュージシャン・ダンサー、美術家、医師がいらっしゃいます。優に半数以上、8割近い? その中にはなんと、四半世紀前に私と一緒に即興について試行錯誤した十七絃栗林秀明さんのお嬢さん・栗林すみれさん(現在売れっ子のジャズピアニスト)もいらっしゃって20年ぶり以上でした~。こうやって歴史が巡るのですな。

かみむらさんもこの二年の成果を発揮、さらに次への標しもいくつも散見できました。庄﨑さんは10月末に私と宮沢賢治ものをやったすぐ後、「北斎」・「のうとるだむ」と充実した公演が続いているためでしょうか、とっても素晴らしかった!知らせなければ、彼が聾であることを気づく人はいなかったでしょう。

何より4人でやってきた関係、見守ってくれたエアジン・聴衆が一つになって、新しい聴衆と共に素晴らしい空間を創ってくれています。Liveです。打ち上げでは、美味しいものネタ、美味しい酒ネタで盛り上がりました。ライブだな〜。まだ私はアルコール不可、というか呑む気になりません。

キャン(癌)の先輩も二人お見えになり、貴重な体験談やアドバイスを頂きました。早速今朝から実践していますよ~。

前半はデュオを中心に、後半は全員で「大丈夫」という意味のいろいろな言葉を用意して聴衆にも配ってひとつのテーマとしました。

様々な言語・方言で、とっかえひっかえ、聴衆も参加して楽しく「大丈夫、大丈夫」と進むかな~と想像していましたが、「大丈夫」を冗談めかして言葉で言うことがなぜかどうしても憚られてしまいました。4人ともそうでした。そしてその代わりに、中心になったのが、直前に庄﨑さんに教えて頂いた手話での「大丈夫」という動作でした。

言葉や意味を越えた微妙な襞や願いを表すことが出来るのです。言葉って結局不自由です。気軽に使っては言霊からバチが当たる?のでしょうか。意味に疎外されてしまうのです。

さて私の演奏はといえば、確かに筋力の衰えは隠しようがありません。即興だとますますごまかせません。

しかし、音楽ってそれだけのものでもない側面が厳然と存在してるのです。

聾・ダウン症・キャンなどそれぞれの事情があります、キャンでなくてもさまざまな病と闘ってきた方も大勢いいらっしゃいます。それは事情です。事情と表現はどこかで深くつながっていますが、表現自体には関係ないことです。事情で評価されるものではありません。

そのことは、先週放映された「自閉症の君が教えてくれた事」(東田直樹さんの最新ドキュメント)でも、大きなテーマとなっていました。

ともかく私のような生き方をしてきた人間は、音楽で、音で、自分の治癒力を活性化し治していくしかありません。いや、それができるだけ恵まれています。

おかげさまで、元気になりました。演奏しましたから・・・

感謝と愛の日々です。(こんなこと平気で書けるようになっちゃったよ。)

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