朝焼けと・・

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病院の朝は早い。6:00起床。おかげさまで江戸湾の明け方をじっくり観ることが出来ました。3代目三木助「芝浜」の大晦日、明け方の江戸湾のあの描写。大絶賛されている描写ですが、録音だけ聞いているとちょっとわざとらしいかもと思っていましたが、実に、その通りでした。これは嬉しかった。刻々と変わる紫とか青とか・・・

何回か病を得て確信したのは自分の自然治癒力が一番大事だということ。治してもらおう、どこかに良いところはないか?神の手を持つ医師、東洋医学、鍼、なんでも良いから治してよ、という姿勢だけでは決して治らないのではないか、ということです。突発性難聴の時に思い始め、痛風をへて、糖尿になってやっと自分で治すことが大事と思い至り、食事療法と運動(両方かなり極端だったことが、現在の病の1つの遠因かもしれませんが・・・)で医者も驚くほどの数値の改善が得られ(体重25㎏以上減)投薬も終わったのです。完治したと思っていました・・・

今回さらにさらに、自分の自然治癒力が大事だと思います。内科も、外科手術でさえも、自分の自然治癒力の謂わば「補助」なのだと思います。決して西洋医学を軽んじていっているのではなく、自分の身体の裡から積極的に治そう、治さねば、という意思の力が無ければ、内科も外科も東洋医学も漢方も整体も何もかも、十全に機能しないのではないかと思うわけです。主役は自分。

例えば腕に自慢の外科医が「完璧に摘出した」と自信を持っていて、確かに摘出できても顕微鏡単位での転移が後に出たりするのです。そういものは自然治癒力・治そうとする本人次第なのでしょう。

今回の大きなテーマです。ちょっと大げさですがイノチガケのテーマかもしれません。

今回特に気をつけているのが「血流」。気持ちを強く持つためにも、ポジティブにいるためにも、身体全体に血を十分回すということが必要かと思いました。気持ちだけ何とか前向きにと言っただけではダメだし、心持ちの基礎になるのも身体、そしてその大元の血流が大事かと思ったのです。

いろいろな人に教えてもらい、腕振り体操、足指体操、金魚運動などをやっています。腕振り体操は前後に振るもの、腕を身体に巻き付けるようにするものとありますが、今回の病院は大部屋なので前後だけ。また、その縮小版として、両手を組み上下に振るというのもやっています。これは原一男監督「ゆきゆきて、神軍」の奥崎謙三が獄中でやったものから真似ました。(偏執狂の彼らしく1日何万回もやればあらゆる病気が治ると言っています)何か他にあったら教えてくださいませ。どうぞよろしくお願い申し上げます。

また、単なる「手当て」(手を患部にあてるだけ)もやってみようと思います。野口晴哉さん流に深い呼吸を背骨へ通す、というのも実践しましょう。

話は逸れますが、奥崎謙三のニューギニア体験は壮絶。飢餓からのカニバリズムも暗示されています。その経験から例のパチンコ事件に繋がっています。

舞踏の大野一雄さんもニューギニアに出兵して多くの部下との壮絶な体験あるそうです。彼が舞台で戦争時の話を始めたら、とても止められぬ勢いになってしまい慶人さんが「先生、そろそろ踊りを」と言うのを、きつく制して話を続けた映像を観たことがあります。

それは、尋常ではなかった。ここに彼の踊りのモティベーションがあるのではないかと思ったほどでした。原監督はニューギニアでのロケも敢行し、フィルムに収めたのですが、帰国直前に没収されたと言います。そのフィルムは貴重。出てきてほしいものです。

腕振り体操は、山海塾で行われているのでしょうか、岩下徹さんや工藤丈輝さんに聞きました。彼らは何時間も続け、そうすると自分の腕だか身体だか分からなくなると言うことです。そこまでやったことはありません。入院中に一回やってみるかな〜。自分の身体を自分のものでないと感じることってとても大事な気がしています。所有しすぎている?それは、自分が出す音を所有しすぎていることと似ています。もっと身体は身体に返し、音は音に返すべきでしょう。

本日、午前中に静脈ポート設置手術。

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