夏の旅3

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夏の旅3
3:吹田メイシアター小ホール

私のソロを19年前に聞いたという音楽の底力さんが独力で一年以上かけて制作した希有なソロリサイタルでした。「音を見る」。あいにくの台風で、大雨・強風の中でしたが、願いの強さはどんな気象も凌駕して、大入り満員、補助椅子!でした。楽器搬入さえ雨の影響で大変。しかしそんなことはなんのそのです。

私としては湿度による弓の問題が最大の課題。松脂がうまく乗らずすべってしまいます。ともかく落ち着いて何種類かの松脂を試し、2本の弓を使い分けなんとか本番までに準備を整えました。楽屋には、私の身体を考えてくださり、低糖で美味しいのお菓子(結構珍しい)などが当たり前のように置いてあります。ありがたいことです。制作の期待に応じる様に、自然にこちらも気持ちが高まっていきます。当然のことですが、そうやってコンサートは成り立っていくことを実感します。

音楽に親しみの無い方や、コントラバスなど初めて見る方もいらっしゃり、そう言う人にこそコントラバスを聞かせたいという主旨があると伺っているので、あらかじめ提出しておいた演奏予定曲には、「世界の民謡から」「世界の定番から」というコーナーを前半・後半に用意しました。民謡では
花祭り/アルゼンチン、アリラン/韓国、四季の草原/モンゴル、安里屋ユンタ/琉球、最上川舟唄/日本
定番では
サンバ/黒いオルフェ、タンゴ/ラ・クンパルシータ、ラテン/ベサメムーチョ、ジャズ/ハイチの闘いの歌、シャンソン/行かないで

本番では「ラブユー東京」までやってしまいました。トニー・ガトリフの映画でフラメンコ歌手がこの曲を歌うのを聞いて世界のポピュラー音楽の視点から日本のこういう楽曲を捉え直したかったのです。

とは言え、私にとっては試練10番勝負です。もとより民謡や定番は、強く、シンプルで、素晴らしいから残っているわけで、わたしのオリジナルなど敵わないこと必定。コンサートが終わった後の聴衆の印象はこれらばかりになると言う危惧が大いにあるわけです。まあそれも仕方ないよね、ナンクルナイサーと心を決めて演奏しました。

その代わりと言っては何ですが、即興演奏も織り込んでおきました。インプロからラブユー東京までという希有なプログラミングになったのです。それもこれも制作の熱意がもたらしたものなのでしょう。いつもの事ですが、最も勉強になり、修行になり、身についたのは私なのでしょう。

大雨の中、近くの居酒屋での打ち上げは、底力さんへの一大事を成し遂げたお疲れ様慰労会のようでした。ご苦労様でした。ありがとうございました。

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