ショーロ

DSC00444 DSC00455 空中散歩004 空中散歩005 空中散歩007 空中散歩006 空中散歩009 空中散歩003 SPRING開放厳禁  新001

 

CDリリース記念LIVE@キッドアイラックホール&Candy

梅雨ですね。楽器にも身体にも要注意の日々ですが、こんな鮮やかなジャケットのCDを持っていると気が晴れます。天晴れ。この絵は大成瓢吉さんの「開放厳禁」の部分です。デザインを担当した齋藤真妃は、産まれた日から当時荻窪在住だった瓢吉さんにお世話になっている(東京衛生病院@荻窪)こともあり、心のこもったデザインになりました。これも天晴れです。(今までも何作もジャケットを飾ってくださいました。私の初LP/CDからですので歴史でもあります)

実物は巨大な絵ですが、こうやって部分になっても、CD大になっても解放感・開放感に溢れています。是非お手に取ってみてください。瓢吉さんはあらゆる音楽(シャンソンもジャズもフラメンコも)を楽しみ、ピアノで即興演奏もやり、多くの絵画・立体・写真を残しました。(「大成瓢吉の空中散歩」美術出版社があります。17/18日にはお求めいただけるように手配します。また湯河原の空中散歩館には常設展があります。空中散歩を「Walk in the cosmos」と訳したのはバール・フィリップスさんです。開館前に録音に使わせていただきました。Sky Walkerより良いでしょ?)

真妃さんが産まれたのは早朝でした。昼前には私はバイトの関係で新宿にたちより、帝都無線(古いね〜)でブラジル音楽のLPを買いました。(パウロ・モーラとクララ・スヴェニエルのショーロ)。そうか、もう30年以上ショーロも聴いているわけです。赤ん坊の真妃がヴィニシウス・ジ・モラエスの朗読録音を聴いて微笑んだのは単なる偶然でしょうが、忘れられないワンシーンでした。私とショーロの関係はLatina誌6月号に詳しいです。)

さて、ショーロとは、ブラジルの音楽の形式で主に器楽曲に使われ、アドリブが多用されることに関しては北米のジャズより古い伝統を持っています。ショーロというコトバは「涙」を意味すると聞きます。確かに、涙腺を刺激するようなメロディやハーモニーが満載です。その元の感情はサウダージでしょう。なんとも言えない懐かしい感じ。海を見たり、火を見ると人は寡黙になり、遠く(の記憶)を見つめます。

泣くことは、人にとって特別な行為です。もらい泣きのミラー・ニューロンは誰しも感じることです。泣いてしまうと泣いている自分が愛おしくなり判断停止してしまうキケン?も無きにしも非ずですが、メキシコのチャベーラ・バルガスさん、世界中で散見される「泣女」、など泣くことを「楽しむ・enjoy」することも人間の知恵でしょう。「恨」にもどこかで通じるかもしれません。

このCDに収録されているのは、ピシンギーニャ&ラセルダの曲が多いです。なんとも馥郁たる香りを放つ名曲揃いです。その他、名ギタリスト・ガロート作の「デスヴァイラーダ」と「鱈の骨」は速い曲でちょっとトリッキーながら、楽しい曲。演奏の歓びが伝わります。「鱈の骨」は高柳昌行さんと試みたことがありましたが、当時は完成できず。聴いて頂きたかった〜です。FM/CS「トランスワールドミュージックウェイズ」収録の時に田中美登里さんが選曲したのがこの二曲でした。親しみやすく、軽やかで、音楽的で、楽しい、などなど魅力に満ちています。ライブでも演奏予定です。

そして泰一さんのオリジナル「縄文」。鹿児島に家系のルーツがあるという泰一さんは真っ黒な髪、太い眉毛、髪を後ろで縛るとまるで縄文人です。大陸からやって来た弥生人とは違います。仏教渡来以前の記憶を呼び覚まします(大げさか?)。一方、私は、夏どんなに日焼けしようと色黒に定着せず、真っ赤になって一皮剥いて終わり。きっとロシアやモンゴルあたり、ともかく北から日本列島に辿りついた人の末裔でしょう。ミッシェルは私の母を見て「デンマーク人か?」と聞きました。

だれしも親・先祖は選べません。Just Accept。
このデュオは北と南の出会いという一面もあり? んな大げさな・・・

6月17日(金)明大前キッドアイラックアートホール 19:30開場 20:00開演 前売り・予約 2500円 当日 3000円、 世田谷区松原2-43-11 電話03-3322-5564
6月18日(土)稲毛 Candy 19:30開場 20:00開演 前売り・予約 2500円 当日 3000円、
千葉市稲毛区稲毛東3-10-1 043-246-7726
私も当日午前中まで予約承ります。どうぞご来場のご検討よろしくお願い申し上げます!

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