ガリオ氏との2日目

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ガリオさん2日目

バーデン駅でガリオさんと待ち合わせ、本日のヴェニュー駅隣の大きな画廊(美術館と言った方が良いかも)へ楽器を置いて、宿泊先へ徒歩5分。直毅さんがガリオ宅、私と真妃が隣家へ厄介になります。ガリオ宅でゆったり時間を過ごします。広い家のあちこちにたくさんの絵画、日本画もたくさんあります。こちらのミュージシャンは恵まれた環境ですね。うらやんでもしかたありませんが・・・。私がバールさんの紹介でヨーロッパへよく行くようになったのが39歳でした。あと10年早かったら移住していたかな~と思っています。いかんせん、ちょっと遅すぎたので、日本に居て、「繋ぐ」仕事をしようと思い現在に繋がっています。トラベシアミッション。

本日のもう一組の若者エレクトロニクスバンドと1曲一緒にやる予定のガリオ氏がリハーサルをし、その後、みんなでインド料理。美味いけどホントに高いスイス物価。会場に帰るとすぐに始まりました。

後半出番の私はストレッチなどをしながら順番を待ちます。もともと画廊や美術館で演奏することが好きなので、明るく、響きのよい会場を活かして、昨日よりももっと遠くへ行くことが出来ました。ガリオさんも直毅さんも日に日に深化してきます。ガリオさんは水を得た魚のように日に日に泳ぎ回っています。それはご自身の長期にわたるトリオDAY and TAXIでは聴けない音でした。音は嘘偽りなくすべてを表します。美術館の白く・広い空間はそれを露わにします。私や直毅さんの音は何を表していたか?よく聴いて探ります。

高揚しつつ終演。キュレーターの人や聴衆と話が弾みます。明日からの展示は「ありのままのスイス」をテーマにしているとのこと。その中でもやはり「難民」問題がクローズアップされています。スイスの裕福な家族が楽しそうにカヌーを楽しんでいる大きな写真、何が言いたいのかなと思っていたら、背後にあるボートには難民がたくさん乗っている写真がインポーズされています。見逃してはイケマセン。スイスとは思えない小さな集合住宅の写真(それでも日本の住宅事情の何倍も良い)。戦争の記憶など、隠されたテーマが次第に明らかになってきます。

高揚したガリオ氏はガンガン呑んでます。三々五々帰宅。そう~っとベッドに潜り込みました。

 

 

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