ガリオ氏との3日目

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ガリオ氏との3日目

ゆったり起きます。やっと晴れました。気分が良い。日向にでて陽を浴びながら様々な話に花が咲きます。それぞれの出自や経験、音楽歴などが自然に話が深まっていきます。お互いを本当に信頼してきた証拠でしょう。

チューリッヒに先に行く直毅さんと別れ、私と真妃はガリオさんと散歩。バーデンは温泉で有名です。ゲーテもヘッセも通ったという温泉がガリオさん宅の裏にあります。川の流れを利用した(水力発電)工場、皮のなめし工場はどんどん閉鎖されて寂しい風景です。来年からは温泉を本格的に復活させるといいます。今でもお年寄りが多く利用しています。旧市街は15世紀からの建物が並びます。ブラブラしながら話が深まり、スイスの徴兵制の話、ガリオさんがどのように対処したかなどナイーブな話にも発展。徴兵拒否の様々な方法はゾクゾクする話題でした。スイスは「永世中立国」と私たちが小学校から習ったスイスの実情、徴兵、戦争との関係、現在の日本へのリファレンスにもなるでしょう。

この旅でいろいろな人と話した「こんな自然の美しいところにいてもなんで即興でノイジーな音をだすのか?」なども楽しく話しました。ちょっと話が長引いて、急いで帰宅、楽器を持ってチューリッヒへ列車移動。用事をするガリオさんとチューリッヒ駅でわかれ真妃とニキが見守る駅レストランで会食、美味いけど高いね〜。もう「高い」って言うのを止めようと提案するほど何でも高いです。倍どころでは無く3倍〜4倍のものもあります。スイス国民は余裕があるのですね〜。

バスで本日のヴェニューWIMへ。こちらのバスもトラムも大きいのでコントラバスを持って乗ってもほとんどの場合大丈夫です。この会場は、数年前にドネダさんと、ズビンデンさんと演奏したところでした。この時は夜半に大雪が降り始め、翌日パリに車移動予定が完全に狂い、高速通行止め、ノーマルタイアのミッシェル号を置いてTGVに乗りようやくパリに辿りつきそのままラジオフランスの公開録音をしたのでした。苦労したことはよく覚えています。

そして今日は、もう一組がコントラバストリオで岡本希輔さんがはいっています。2日前に聞いてびっくり。初めて演奏を聴くことができます。そう言えば、希輔さんの師匠の吉沢元治さんの演奏もアヴィニオンで始めて聴いたのでした。日本に住んでいても縁が無いと聴くことが無いものです。

どんどんと聴衆が入ってきますがミュージシャン率がもの凄く高い。何と言ってもうれしかったのがハラルド・キミックさんが聴きに来てくれたことです。このスンバラシイバイオリニストとはセバスチャン・グラムスとのドイツツアーで会って共演しました。(CD「楽」に1曲入っています。)踊るように演奏する彼と直毅さんを是非とも会わせたいと常々思っていたので願いが叶いました。直毅さんも大変喜んでいます。ベーシストは合わせて6人はいました。シャーロット・ハグさんも来てくれています。日本人の奥さんのいるドラマーとか、希輔さんの奥様とか・・・賑わった客席でした。

第1部が我々トリオ。ますます遠くへ行きました。良いトリオだな〜と思います。続いてコントラバストリオ(希輔さん発案)75歳の重鎮と若いベーシストと希輔さん。なるほどこういう演奏をするのかと合点。

バスとトラムを乗り継いで最後の夜はふたたびクリス・ヴィーゼンダンガー宅へ厄介になりました。ジャズ科のマスター試験最終日をやり遂げたクリスさんとほとんど同時に帰宅。彼の担当した学生はすべて合格したとのこと。海童道の話などで大いに盛り上がりました。

クリス・ソノエさん夫妻の日本での活躍もドンドン増えてきそうです。どうぞお楽しみに!

写真は希輔さんのFBより拝借しました。

 

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