この4年間、年末年始の心の隙を埋めてくれているのがジルベルト・ジルのDVDです。かつての寅さんの新作ように毎年年末に届きます。
ソロと息子とのデュオ「Bandadois」(ゲスト:マリア・ヒタ)文化大臣を辞めてすぐの録音。
ジャキス・モレレンバウムの名編曲による「Concerto De Cordas E Maquinas De Ritmo」
ジョアン・ジルベルトのレパートリーをカルテットで再現(以上のもの)「Gilberto Samba」
そして今回はカエターノ・ヴェローゾとデュオ、日本式に言うと芸能生活50周年LIVE「Dois Amigos, um Seculo de Musica (Ao Vivo)」です。
全部大名盤です。
過去のヒット曲を次から次へ歌うというスタイルはカエターノというよりはジルのスタイルなので、作曲も歌もカエターノと半々なのにジルの作品のように思ってしまいます。(新作の度に新曲を作り、新しいコンセプトで世の中に問うのがカエターノの基本スタイル。)
このデュオは世界ツアーをしていてイスラエル公演はキャンセルだったと言います。
そのためでしょうか、今回の舞台美術で国旗のようなデザインが多用されているのですが、ハッキリと国が特定できるのはイスラエル、(そして、日の丸に酷似したものもあります。)
なにか強烈な政治的messageなのか、おわかりの方お教え下さい。
舞台美術に関してカエターノもこだわりがあり中南米の名曲を扱った「フィナ・エスタンパ」LIVEでは中南米統一を願ったディエゴ・リベラ(フリーダ・カーロのパートナー)の巨大な壁画でした。
カエターノもジルも軍政時、イギリスに亡命しています。国外退去一週間前の2人のLIVE(渡航費捻出のためとい説もあり)は強烈なストレスが現れています。CD「BARRA69」「禁止することを禁止する」と叫びます。時は流れ、文化大臣になったジルは国連総会でジョン・レノンの「イマジン」を歌います。(YouTubeにあります)
歌の力とポジティブさ、自分が今・どこにいて、何をやっているのかのマッピングがすこぶる明確なジルの姿勢がヒシヒシと伝わります。




