人はなぜ歌を歌うのか？人にはなぜ音楽が必要なのか？いま本当に必要な音楽は、うたとは何？わたしたちの「うたさがし」の旅にあなたの「うた」を付け加えさせてください。

チラシ文章

伝説の「騒」（がや）で演奏を始め、高柳昌行・富樫雅彦のグループにはいり、先鋭的な前衛音楽こそ真実と思い、ひた走ってきました。約25年前、韓国伝統音楽（金石出）とアルゼンチンタンゴ（オズワルド・プグリエーセ）に出会い、リズムとダンスに熱中し、4年前の東日本大震災・原発爆発を期にメロディと歌を拾い直しています。キャリア40年、そのさまざまな成果が「うたをさがしてトリオ」に結晶化されています。

東京芸大ソプラノ科を卒業し、ジャワガムランを歌い、民謡、歌謡曲、タンゴ、フォルクローレ、おらしょ、クラシック、古楽をうたう　さとうじゅんこ。国立音大を卒業し、ロンドンで音楽を学び続け、ブエノスアイレスでフェルナンド･スアレス・パスにタンゴバイオリンを学び、現在は即興にただならぬ熱意を燃やし、フリージャズ出自の即興とは全く違う演奏で刮目されている喜多直毅。わたしは2人を「菩薩」と「天才」と呼んでいます。

4年前、東北、徹は妊婦・新生児の集まった避難所で私は1人立たされました。ここで「良い演奏」「上手な演奏」をして何になる？「うた・おどり」こそ「いま・ここ」で求められていると鮮烈に感じました。

即興、タンゴ、ブラジル音楽、クラシック音楽、古楽、民謡、フォルクローレを巻き込み、レパートリーを増やし続けています。聾者・ダウン症などハンディキャップの人々との関わりを深め、葬儀や結婚式でも演奏し、より総合的かつ人間の生活に根ざす「うたさがし」を展開中です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　齋藤徹

今回、偶然か必然か、主催者と美術との関係が深いところばかりです。美術と音楽のコラボレーションも各地で行います。合わせてご期待ください！