いっぽツアー@エアジン

泰一001 140402jean&tetsu_kid_s31 DSC02210 DSC02389 DSC02829 DSC02841

前回、時代の刻印なんて固い言葉を使いました。それは特別なものでなく、あたりまえであればあるほど刻印なのです。私の世代だと、使う英語がアメリカなまり、野球やプロレスのルールを知っている、高度成長期、学生運動、左翼運動、ヒッピー、フォークソング、バブル、バブルのはじけなどを知っているだけで十分刻印されています。

テレビでプロレスやジャイアンツを観る、「ルーシーショー」「奥様は魔女」「しゃべる馬エド」「名犬ラッシー」「わんぱくフリッパー」「ローハイド」などアメリカのテレビ番組を観る、クレージー・キャッツやドリフターズ、ボニージャックス、エノケン、ムード歌謡がジャズから来ていることを知らなくても、高校生の頃の背伸びした新しい文化はジャズだったのもごく自然でした。高校生の頃の行きつけのレコード屋新宿「TOGAWA」には米軍基地から流れてきたようなLPもたくさんありました。新宿でフォークゲリラや騒乱罪を目撃し、サブカルチャーをのぞき見していました。振り返ればともかく「アメリカ」だったのです。

アルゼンチンに生まれていたらタンゴだったかもしれないし、ポルトガルに生まれていたらファドだったかも、韓国だったらサムルノリだったり、ブラジルだったらサッカーかサンバだったかも知れません。

おそらく、かみむら泰一さんにとって、ジャズは時代の先端を行くカッチョイイもの、誇るべき、憧れるべきものだったのかも知れません。東京芸大に行ったり、ボストンのバークリー音楽大に行ったりもごく自然であり、何枚かの録音でその香りを十分漂わせている、そしてそれを成し遂げた「エリート」だったのでしょう。

根っから真面目な性格+音楽への欲が強いので、最近はインプロビゼーションにも触手を伸ばしているようです。所謂ジャズだけでは今・ここ・私が十分に発揮できないと直感したのかもしれません。「ユーラシアンエコーズ第2章」コンサートあたりから私に興味を持ち、接近してきました。世界のさまざまな音楽を知って欲しく思って、ブラジルのショーロを紹介し、一緒に演奏するようになりました。

ジャンさんは、学生時代にはイギリスでロックコンサートの警備バイトをしたりしてロックの旬と生を身体に入れています。その後、フリージャズにのめり込んだり、民族音楽にはまったり、ともかく音楽が好きです。「ひょっとしたらダンスより音楽の方が好きだ」とよく言っています。

泰一さんの、急がず焦らず確実に進む姿勢はスバラシイ。とても私が真似できるものではありません。是非一番の果実を収穫してください。

バークリーのクラスメート中谷達也さんと私とのトリオでも、「いずるば」での竜太郎10番勝負!でも、ジャンさんとのトリオライブ(ともに四谷三丁目・茶会記)でも、確実に「いっぽふみだし、はみだし」ました。先日、泰一さんのレギュラードラマー橋本学さんとのトリオでは彼のオリジナルを中心に演奏。学さんもまたジャズドラマーなのにインプロ的な指向・嗜好を強く持っていました。そう言う時代なのかも知れません。

今回のエアジンでも、いままでの共演経験を活かしながら、いっぽ、にほ、とふみだし、はみ出していくでしょう。まさに今回のツアーテーマピッタリのかみむら泰一さんです。

「ショーロとインプロとダンスと」
5月29日(金)19:00 open / 19:30 start
■会場:横濱エアジン(神奈川県横浜市中区住吉町5-60)
■出演:Jean Sasportes(ダンス)齋藤徹(コントラバス)かみむら泰一(サックス)
■料金:予約3,000円/当日3,500円(+ドリンク)
■予約:045-641-9191

http://travessiart.com/ippo_tour/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です