スロージョギングの教え

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今週は3月5月のジャンさん颱風のブッキングの日々でした。いろいろな「待ち」や「もっと良い方法があるのでは?」ということどもで揺れ動きました。安眠もままならずですが、ストレス発散はやっぱりスロージョギングです。今週はジョギング3回+2回のウォーキングができました。

いつもつまらないことばかり考えながら走るのですが、今日はちょっとヒットでした。

睡眠不足もあっていつも以上にゆっくり走っていました。土曜となるとプロのようなランナーにどんどんどんどんと抜かれていきます。それを焦ったりはしませんが、同好の士はいないものかしらん、と考えました。同じようにゆっくり走っている仲間はいないかと。

ハタと気がつきました。同じ速さで走っている御仁には決して会えないのです。同じ速さですので、距離は縮まらず、直線コースでは会えるわけがない。

しかも、同じ時間帯、同じコース、同じ地域などと考えれば、似ている人に会う可能性はどんどんと減っていきます。自分と似ていれば似ているほど会える確率は減るわけです。

もしかしたら、それは人間が一人で生きていくための知恵・想像力・幻想かもしれません。ドッペルゲンガーのように自分と同じような人には会えない、いや、会ってはいけない。でも、かならず「居るのだ、いる筈だ、いつか会えるのだ!」という幻想を元にして生き続けることができるのです。

共演者のことを連想します。自分と同じ人には会えるわけがない。だからこそ、今、会えている共演者はありがたい。会えている時期は短いかも知れないことも経験上知っています。ザイのバリ島の師匠は「私たちは一生をかけて一人の聴衆を見つける旅にいるのだ」と教えてくれたということです。

思えば私の若い時期に共演者は本当に少なかった。なにしろ最初が高柳昌行・富樫雅彦さんだったのですから、同世代で切磋琢磨した記憶はありません。でも、焦らずに孤独な日々を過ごしていました。そんな時期が長かった分、思いがけず出会えた外国人達、バールさん、ジャンさん、ミッシェル、ニン、ザイ、金石出、姜垠一、許胤晶、元一たちは有り難かったし、日本では伝統音楽家だったり、美術家だったり、ダンサーだったり、文筆家だったりジャンルの違う所にポツンポツンといらっしゃいました。もちろんミュージシャン仲間もポツリポツリ見つかりました。

音楽活動持続の危機を2回乗り越えたからこそ、共演者に関して、今、とても幸せな時期にいるのかもしれません。だからこそ、会えている人達同士を繋げていきたいと思う心しきり。

写真はナイトラニングの必須アイテム

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