3/16 祈りの音楽

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3月16日はキッドアイラックホールでのジャン・サスポータス、うたをさがしてトリオ(さとうじゅんこ・喜多直毅・齋藤徹)です。

この4人はいろいろな場面で共演を重ねて来ています。危機を乗り越えたり、歓びを分かち合ったり、戦友のようです。その経験の多くがここキッドアイラックホールでのパフォーマンスでした。

大震災一週間後はここキッドで喜多直毅・齋藤徹・ジャンサスポータス第1回目のセッションのはずでしたが、飛行機がキャンセルされたためジャンが来日できず、ブッパタールからSkype中継という離れ業で開催、数ヶ月後に実際のトリオがここキッドで実施でき、その時の全景がDVDになりました。

オペリータ「うたをさがして」の序章の初演はこの4人でここキッドで行いました。短期間で書き上げた曲を一番理解していたのがじゅんこさんでした。私はいつものように楽譜がこんがらがってしまいました。この時は直毅さんの体調が優れないときで、リハーサルにも参加できませんでした。それでもなんでも通すことができ、終演後私自身が大変高揚したのを覚えています。

16日のセッションがここキッドで決まったときこれは「祈りの音楽特集」だよなと自然に思いました。いや、この4人でここキッドでやるのだったら「祈り」以外のものがあるか?とさえ思います。トリオ最初のレパートリーCD「うたをさがしてライブ@ポレポレ坐」の内容もそればかりです。願いが歌に乗ると祈りに変わっていく感じです。

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歌。うたう。
舞。雨を請う。
音。神のおとづれ。
楽。うたい、おどる。

楽師がつたえたものがたり、「詩経」
孔子もうたい、舞った。

花。
「お前は美しい」と、うたうと、病もいえる。歌とはそういうもの。

歌はみな呪歌。
神との交通の手段。
(白川静+梅原猛 呪の思想 神と人の間〈平凡社〉)
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うたをさがしてトリオのレパートリーはどんどん拡がっていますが、祈りのベクトルは必ずあります。昨年のクリスマス・イブのコンサートで初演した「シャコンヌ」も祈りに特化されていたと思います。このシャコンヌにジャンさんが加わるのはミッシングリンクがカチッと埋まるのだと想像します。今や、欠くべからざるレパートリーになったオペリータもほとんど祈りの音楽です。その中からも何曲か自然に選ばれてくるでしょう。

3月16日(月) 羊の歌「祈りの音楽」with 齋藤徹(コントラバス)さとうじゅんこ(うた)喜多直毅(ヴァイオリン)
ジャンと数多くの共演を重ねている「うたをさがしてトリオ」が祈りの音楽をテーマに音響豊かなキッドでジャンと歌い踊ります。
■会場:キッドアイラックホール(http://www.kidailack.co.jp) ■時間:19:30 open / 20:00 start
■料金:予約3,000円/当日3,500円 ■予約:Tel:03-3322-5564 Mail:(arthall@kidailack.co.jp)

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