伊豆の国大仁 知半庵 終了

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ジェーン・リグラーさんと初めて会ったのは、10年くらい前のカリフォルニア大学リバーサイド校でのインプロ祭でした。私はハワイでのコントラバスフェスに出席しそのまま西海岸に、娘がシンガポールからサンフランシスコ空港で待ち合わせという旅でした。マシュー・スパーリーさん(アンソニー・ブラックストンやトム・ウェイツとバンドを組んでいた若手のベーシスト)が交通事故死。私の演奏が好きだったという彼の楽器を借りた小ツアーでした。

 

UCリバーサイドで初のインプロ祭が行われ、私は日影晶子(箏)フィリップ・ゲルブ(尺八)と参加。プログラムにはありませんでしたが、意気投合した何人かでセッションをした中にジェーンさんがいたのです。トゥールーズのラ・フリブストからミッシェル・ドネダの仲間、ヴァレリーさん(ダンサー)もスペインからのバスクラリネットなど様々でした。

 

それからズーッと経って、ふとエアジンのHPにジェーンの名前を発見、ネットを通じて連絡を取って、帰国直前にキッドアイラックアートホールでデュオをしました。それが羊の歌シリーズの第1回目になりました。

 

ジェーンはカリフォルニア大学サンディエゴ校で学び、先日ISBで会ったバートラム・ツレッキーさんに強く勧められインプロや現代音楽の道に進んだと言います。マーク・ドレッサーもセバスチャン・グラムもレ・クアン・ニンも旧知というのですからいろいろな因縁があります。この西海岸ツアーには水谷隆子(箏)もロチェスターから参加してくれました。

 

それから何の因果か、伊豆大仁の知半庵からの依頼でデュオをということで今回に相成りました。ドイツから帰国してほとんど眠れぬまま翌朝、京葉・首都高・東名と車を150㎞走らせるというのは心配でしたが、大丈夫、A型・蠍座の運転は一番安全、とムリにも言い聞かせながら到着。すぐにリハーサル。案の定、夜は3時間睡眠のみ。それでもなんでもコンサートは始まります。満員のお客様に言い訳は許されません。またこの築200年の庄屋さん宅は風水も完璧で、歴史にも見守られている感じがします。そしてこの企画は1年以上前から丁寧に作られているのです。私たちのような仕事をする人間はこうして生かされているわけですから最善を尽くすのみ。「While you sleep 果報は寝て待て」と題されたコンサート、(私はただただ寝たい。)

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スーパーデラックスのマイクさん、静岡の森妙子さん、尺八のクリストファーさん、打楽器のマルコスさんなどの顔も見えます。遠いのにね。

 

サウンドインスタレーションに参加していた石川高さん、田中悠美子さんにちなんでお二人が所属していたグループ「糸」の為に書いた曲を挟んだりしながら演奏を終えました。フーッ。

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