シンガポール便り5

1回目無事終了

 

私の体調がちょうど公演直前に戻りました。深夜に着いたルミさんとシンガポール家族の熱い再会が幾重にも繰り広げられるなか着々と準備は進んでいきました。ルミさんはここで生まれたのです。今熱心にやっているバレーをザイの伴奏で、お爺ちゃんお婆ちゃんに披露したりしています。マレーは家族の絆をたいへん大事にします。日曜に開かれる予定の家族会は50人以上集まるので、ダンススタジオを借り切ったそうで。お父さんの孫30名。ひ孫もほぼ同数。

 

マレーの正装の中、私が白シャツ、ザイはいつもと同じ。繊細な音を大事に考えて演奏中エアコンを切ります。今回はPA無しです。これは当地のマレー音楽では大変珍しい。お父さんさえマイクが欲しいというのを、ザイが押し切ったのです。正解です。会場中にザイのペインティングが飾られています。

 

昨日までの不調なわたしならこの方が良かったのですが、今日は体調が戻り汗が出始めています。したたる汗の中、粛々と演奏が繰り広げられました。

 

お父さんもピンポイントで演奏時間にすべてを合わせてきています。気分をセーブして1日人に会わず来たということです。私とのデュオ2曲もすばらしい演奏でした。

 

アンコールはベサメ・ムーチョとタブー。チャンプルーな夜です。鳴り止まぬ拍手とスタンディングオベーションの中、お父さんが聴衆の中へ入っていき、握手をしながら真っ直ぐ向かったのがルミさんのところでした。ルミさんとハグ。なんとも良い光景でした。

 

私のかつての公演でのスタッフも2人楽屋(野外)を訪ねてきてくれて懐かし話に花が咲く。1人は最近札幌旅行をしてきて私と高志とジャンのフライヤを見たよ、と。

 

5日間ビールさえ飲む気がしませんでしたが、今日は祝杯です。

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