シンガポール便り3

この20年で5回目か6回目のシンガポール。大きく変わりました。そしてまだまだ変わっていくようです。右肩上がりがここでは実践されています。中国人が100~200万人規模で流入と聞きます。この小さな島で大変なことです。

 

卑近な例でいうと楽器を2回は持ち込み(外務省関係の仕事と、エスプラネードの仕事、予算がありハードケースでの持ち込みが可能でした。)2回はレンタル。そして今回3回目のレンタルではなんと当地にコントラバスのレンタルショップが出来ているのでした。http://www.bassloft.com

資本社会の発達というのはこういう波及もあるのですね。

しかしこのモンスーン熱帯でコントラバスをメンテするのは大変なことです。もっとも、コントラバスが頻繁に使用されるであろうオーケストラやジャズはエアコンの効いた大ホール・ホテルなどから移動しないでしょうし、移動もエアコンの効いた車でしょうから、そう問題は無いかと。

 

しかし、本当の普及のためには特殊なものではダメでしょう。ベネズエラのエル・システマではどうしているのでしょうか?こういう気候ではカーボン・ファイバーの楽器が大変有利だと思います。そこそこの音はします。野外で弾くのが良いです。(沖縄に一回持って行って感じました)

 

(話は逸れますが、昨年の10月バール・フィリップス3デイズ@Space Whoの第1日め「小杉武久・バールフィリップス・高橋悠治」のCDが完成したそうです。バールにそんな連絡をしていて、今回のシンガポールの話をすると「そうか、テツは、私を含めて老人ミュージシャンのためのスペシャリストですね」だって。)

 

さてさて本日は初日です。すでにソールドアウト。新聞にも大きく取り上げられました。そうすると「私は大学の教授だが入れてくれ」とか「私は歌手だ、歌ってやる」とか変な電話がひっきりなしだそうです。「ソールドアウトはソールドアウト」と説明してもわからない、土曜日は空いているといってもわからない。何処も同じ秋の夕暮れ。トム・ウェイツからならちょっと考えてやるか・・とザイとシユンは言っています。

 

 

 

 

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