シンガポール便り1

シンガポール便り

 

ハリマオ(谷豊)が活躍し、金子光晴が放浪したシンガポールにいます。なんていうと元気のようですが、実は不調です。出国前の多くのゴタゴタが原因か、マレーの伝統に触れるための通過儀礼かわかりませんが、出国時からフラフラして到着。翌日は暑さのせいだろうと思っていたら発熱。時間があればホテルに戻って寝ています。

 

普通は外国に居ると非常用エネルギーが作動するのですが、今回は違いました。単に歳かもしれません。

それでもやらねばならない時はやらねばならないし、やります。ちょっと起きていられるとリハの音源を採譜します。ザイがハルモニウムを貸してくれました。

 

本番に向けてすこしずつ取り戻しつつあるので、通過儀礼なのかも知れません。

ザイの父親が私の音を気に入ってくれているのが大きな救いです。こうやって日々試されていて本番の日に合格発表がある?のでしょうか。落第なのでしょうか?なかなかきびしいです。

 

若いマレーの演奏家達は日本の若い演奏家と同じように「自分の演奏」をしてしまいます。自分は今・ここで何のためにいるのか、そのための優先順位はどうか?ということに気が回らないのでしょう。(かつての自分もそうだったのでしょう。)リハ中でもヒジャブ(スカーフ)の歌手がノートパソコンで何かを調べ、他のミュージシャンも最新のタブレット端末を目の前に置いています。何処も同じ秋の夕暮れ。

 

となりの食堂で魚のお粥を食べてきました。摂氏35度の土地で昼からお粥を食べる人は滅多にいないらしくかなり遅くでてきました。しかしおなかにやさしくうれしかったです。そろそろまたシエスタ。おやすみなさい。

 

 

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