アーヘン終了・帰国

リハ中の写真↑大きな身体のスタッフと相談するジャッキー、丈輝。
アーヘン教会でのパフォーマンス無事終了しました。オール・スタンディングでの3回のアンコールでした。ジャッキーは生涯最大のアンコールということで感動しています。よかった、よかった、よかった。
ドイツの熱波が報道されているようですが、アーヘンは北にあり、日本に比べて湿度が圧倒的に低いのでそれほどでもありませんでした。日中の日射しはきつく(大変まぶしいので紫外線は日本より多いのでしょう)いそいで教会に入ると冷やっとします。天井が100メートルくらいはある教会は、どんな日射しでも平気。決して暖まらず、ヒンヤリしたままです。冬は寒いでしょうね。
約束通り1時間前から丈輝はテーブル(↑写真左手前)の上で「種子から発芽して死に至る」動作を繰り返しています。ジャッキーは黒い丸い花瓶を抱いたまま時々ノイズを出しています。お客様は年齢層が高く、開演時間前の二人のダンスにおしゃべりも控えてじっと待っています。日曜の午後で陽もまだ高いので開放的な雰囲気です。
開演五分前に私が指定位置に着くとジャッキーが十字架の付いた鐘を引きづりながらステージに近づいて行きます。10分後(開演時間5分後)丈輝がテーブルから降り(落ち)踊りながら着衣・着靴して死の踊りをして果てます。それを合図に私の演奏開始(『王女メディアのテーマ』の断片使用)。ジャッキーの嘆きのダンスの後、丈輝が復活(『浸水の森ー夜』断片、クッコリ、使用)。リズムが高揚してくるとジャッキーが合流、リズムに狂ったダンスは圧巻。このあたりまで来ると、開演前1時間での何となくヘビーな雰囲気が完全に吹っ飛びました。
とにかくジャッキーの身体能力はけた違いです。私が関わったどんなダンサーよりも持続力があります。スポーツでも民族系による有利不利があるように、ジャッキーのリズムに乗る持続は驚異的です。「私は時間がかかるのよ、時間が経てば経つほど身体が動いてくる」というのは、日本人のダンスとは対極にある気がします。極細かいリズムによる痙攣的ダンスは大変刺激的です。よくもまああれだけ動けるものです。
その動きの果てにジャッキーの昇天。死せるジャキーの足を丈輝が引っ張って移動。『西覚寺・糸』の断片、どこまでも響く空間を利用してハーモニックスのスタカートの音(スコダニビオ風)を連打しました。ジャッキー復活後、説教台(↑写真右)に両手でよじ登ります。(ロープ使用は諦めました。)説教台で何かを強く訴えるジャッキー。火消しのハシゴ芸のような冷やっとさせるダンスの後、突然姿を消します。
わたしが楽器のヘッドを両手に掲げ、大きく引きづりながら大きな三角形を作りつつ後ろ向きに進み、直角に方向転換、正面にむけて再び後ろ向きに歩みます。時々弦をはじきます。どこまでも音は伸びていきます。楽器を横たえ、私はヘッドに左手の指先が触れるようにして死にます。時々、ヘッドを指で揺すると楽器がゴトゴト音を立てて震えます。私と楽器で5メートルのオブジェができました。
正面左右から丈輝・ジャッキーの無音デュオが続き、私と楽器と交錯していくと私が復活。「かひやぐら」奏法で狂った音響をだすと、軽くなったダンスがはじまります。ひとしきりした後、楽器を持って彼らの所に近づき、ダンサブルなリズムパターンを何種類かで「生」と「歓」の時間。
その後、三人でダンス・演奏を続けながら正面へ移動、向き直って終演。
シャワーを浴びて、トルコ料理で打ち上げ。仮眠を取って午前五時にホテルを出て30時間後、成田。超長時間移動の唯一の利点、時差ボケが少ない感じがします。(いまのところですが・・)
アヘー。

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