アーヘン三日目

筋を考えるキッカケは、ジャッキーが持ってきた衣装でした。結婚式の時に羽織ったという極薄の透き通った素材。これをオファーするということはどうか、という話から、正しくオファーするということは、サクリファイスが伴わなければならない、という話になり、究極のサクリファイスとは、お金や時間ではなく「命」であろう、という話になり、、、、、、結局その衣装は使わないことになりましたが。
ダンサー気質とでもいうのでしょうか? 丈輝が客いれ時間から始めている、と言うとジャッキーも、それなら私も、と二人とも一時間の客いれ時間ズーーっと踊っているといいます。私はご遠慮願いまして、開演五分前に出て行きます。1327年に建てられた古い古い教会がアジアとアフリカに染まって行きます。
そして「本当の」開始直後に、丈輝が死ぬことになりました。死から話が始まります。警部コロンボのようです。(能のようですと言いたいところだけど)
結局、三人とも一時間の公演時間内に、死にます。再生するか、お化けになるか、転生するか、はそれぞれに任されます。最後に死ぬのが私。私は再生して、演奏し、彼らが踊り終わるという筋になりそうです。
だいたいの流れが見えてきて少しホッとしました。
さあそろそろ帰りの段取を考え始めなければなりません。丈輝に訂正されたように、この旅は四泊六日ではなく、四泊七日の強行ツアーでした。日本に無事でたどり着くことを願いつつリハーサルを終え、これから本番です。今日も良い天気。

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