梅雨の1日

なんだかんだ落ち着かない日々でございます。
小林裕児+リタ・ヤニー2人展へ行きました。
着くなり、この絵があり、CD「浸水の森」が流れています。
実は、出来上がってからろくに聴いていませんので、懐かしかった?です。
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ベースアンサンブル「弦・gamma/ut」をご覧になった方は納得されると思いますが、パール・アレキサンダーさんと田辺和弘さんがなんといっても「絵」になりやすいそうです。今回はパールさんのものが間に合って展示されました。(実はDVDのブックレットなどの絵を小林さんに頼んであるのです。)
リタさんは、自作の詩を書いてその上に絵を重ねて最後には絵だけになる、というような方法をとっているそうです。小林さん自作の「パンフレットを読みながら鑑賞すると良い」ということです。
6月13日~21日まで 12:00~18:30 (日曜休廊 最終日17:00まで)
ギャラリーしらみず美術 中央区銀座5ー3ー12 壱番館ビル4階 03ー3575ー0013
入り口は外堀通り沿いにあります。ちょっと通り過ごしがち。
画廊の後、外国特派員協会へ行ってロジャー・パルバースさんの講演「ラフカディオ・ハーンの夢」を聞きに行きました。日本の記者クラブ制度と対照的な記者会見が行われるところなので、ちょっと見ておきたかった。本来のジャーナリズムが生きている場所が外国特派員協会というのも淋しい話です。オームの上祐氏や田中角栄氏を呼び本当のことを話してもらい、聞く。原発問題でもいちはやく後藤さんを呼んでいましたね。
ロジャーさんがこの度「ラフカディオ・ハーンの夢」という本を書いたのでその報告会。その内に日本語訳もでるそうです。表紙はお嬢さんの絵ということです。
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ほとんど知らなかったのですが、ハーンさん、面白い人生ですね。ギリシャ、アイルランドなどの血を持っていますが、横浜に上陸した瞬間に日本を深く理解してしまったのではないかとのこと。背は160㎝と低く、片目が悪く外見が普通でなかったのですが、それを指摘されたことが14年の日本生活で1回もなかったこと。古き日本を愛し、新しい日本には批判的だったこと、アメリカ時代は、黒人のことをつぶさに調べていたことなど興味深いです。なんでも徹底的に調べ、サブカルチャーに人一倍の興味があったこと。
東工大での賢治さんの話の時は,宮沢家の人が見えたように、今回は小泉家の子孫が松江からいらっしゃっていました。10名くらいは存命の家族・親戚がいるとのこと。まだ最近のことなのですね。
自分のルーツを切り取って、暮らしたいところで暮らす。ポーランド系のユダヤ人でアメリカ国籍を捨てオーストラリア国籍を取り、日本に一方ならぬ興味を持つロジャーさんにとっては特別な存在でしょう。
ちょうど一昨日、私の父親が、熊野に自分のルーツを探る旅をして、いろいろな人の協力で生家を発見したという手紙と写真をもらったところでした。父親が軍医をしていたため、早くに死に別れ想い出はないと言うことです。
さまざまな人生。

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