ジャンさんが帰り、ボーッとする時間が増えています。ベースアンサンブルは私のコントラバスの考えをまとめるのような企画でしたし、CD「浸水の森」もこれからどこへ発展するか興味津々です。賢治全集やら彼の批評本やらを読み返し始めましたし、即興に対する考えもまとめなければなりません(とりあえず今まで書いたものの英訳も)。もちろん「うたをさがして」は大きなやりがいです。大事に育てたいです。五禽戯や気の道で習ったことを実践したい。ベースアンサンブルDVDの編集、同リーフレットの文章などなど。もちろんなにより原発の情報も毎日チェックしていかねばなりません。
この濃厚な2ヶ月のために精一杯だったので、6月からのブッキングをほとんどしていません。困った困った。徹の部屋vol.15の内容もゲストも決まっていましぇん。
その中でも、とりいそぎ、10月のミッシェル・ニン招聘事務が急務です。まず、二人とも「来ます。」来日を避ける人のことも充分理解できますが、二人は来ます。ひとりずつ10月1日と2日に来日する航空券を買ったということ。さあうかうかしていられません。
取り急ぎペンディング状態の2つのギグ確定、首都圏でのゲストなどを決めるのを急がねばなりません。総合チラシづくり、ニンのバスドラムを借りる当て、国内移動の方法、宿泊先確定、それらをすべて含んだ経済の計算、最後の最後まで助成が取れるかどうか粘る、などなど山積しております。
ボーッとしてしまうのは、燃え尽き症候群ではなく、やることが多すぎて思考停止しているのでしょう。一つ一つやるっきゃないことはわかっておりやす。
そんな時は、やはりブラジルの音楽を聴いてニヤニヤしています。ネイ・マトグロッソとシダ・モレイラが最近のローテーション。ネイは男性、シダは女性ですが、同じ音域で歌いますし声質も似ているのでどちらを聴いているかわからなくなってしまうこともあります。ふたりともシコ・ブアルキの作品集を作っていて、選曲・演奏とも、数あるシコカバーCDの中でも群を抜いています。二人とも演劇の要素を持ち、何より歌が上手く、編曲も良く、バックミュージシャンの質もとても高い。本当にブラジル音楽は広く深いですね。日本でのこの季節の楽器練習は、バッハよりショーロが断然良いです。気分転換にショーロでも弾きましょう。