また来ん春

5日エアジン トリオ終了しました。ライブハウスのよさは、作品の完成度より、過程を重視できること、というか、過程が全て。それがライブ・ライフ。
ポレポレ坐や大学でやったのと同じ曲でしたが、自在な展開をさせていくので、曲数は減らしても充分な内容でした。
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アンゲロプロスものも、より柔らかくなり嬉しかった。オリジナル曲と名曲を合わせてやることで両者の意味が際立ってきます。古今東西の名曲は時間と空間に試されてしかも残ってきたものだから、強いのは当たり前、良いのは当たり前。オリジナルと比べようがない。では、なんでオリジナルをやるのか?やはりそれでしか言えない事があるから。他の人では代えられないものがあるから。(自分のアリバイができる?)
たとえば、ダンサーなどのゲストを入れようとすると、名曲ではかえってムズカシイが、オリジナルだと共有するものが具体的なのですぐにできるだろう。
従来の私の傾向だと、オリジナルばかりになり、出口がどんどん遠のく気がする。しかし、さとうじゅんこさんのポジティブさ、直毅さんの音楽の純粋さのお陰さまで、歌のもつ祝祭性を失わずに進むことができる幸せを感じます。
翌日、昼に待ち合わせ晴天と桜の中を新宿御苑となりの「ミュゼ・欅」に下見に行く。ピエール・バルー・潮田さんの持ち家。何とも美しい春。気持ちの良い最高の日よりであるはず・・・
無味無臭の放射能に色を付けた黒澤明の「夢」赤富士の章(複数の原発爆発、隠蔽発表なんてこともそのまま台詞にあります。)、何もないただの原っぱをとんでもない場所(Zone)に仕立てたタルコフスキーの「ストーカー」、多くの人達が予言していた通りになっているのが今日であり明日であり明後日であり・・・
ミュゼでは、5月15日午後4時から公演があります。昨年2月にポレポレ坐でやった齋田美子さん(五禽戯)・喜多直毅さんとのトリオでの再演。もちろん主役は齋田さんです。
今回この美しい庭を使って野外でやる予定です。どうぞよろしく。

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