浸水の森 楽曲

直毅さん芳明さんとのリハーサル終了。なにしろお忙しい2人ですので、リハーサルは2回だけ。それでも大丈夫でしょう。今回は少しく打ち解け、欲もでてきました。天才2人はあくまで確実でどん欲、時々狂気、所によって狂喜。9曲はこんな感じです。

浸水の森1:8分の12拍子なのですが、最初のアイディアは3+4+5の12でした。(遠い昔、string quartet of TOKIO and orchestraで試しました。)その12を3×4でとったり4×3でとったり、3+4+2+3でわけたりで疾走します。12という数字は本当に融通の利く数で人間にとって大事な数字。フラメンコも韓国チャンダンも12ヶ月も24時間も・・・・。私がリズムにおっこちないよう要注意。

浸水の森 ミュゼット:ロマ風のヴァイオリン・ベースのメロディから、フランス場末のミュゼットへ移行します。テーマは3拍子と2拍子が混じり合う変則ですが、ダンス性はキープ。このメロディは以前作ったものですが、いつかアコーディオンに演奏してもらいたかったので、念願が叶いました。

浸水の森 不思議:アコーディオンの5拍子とベースの6拍子が共存して行く中でヴァイオリンが不思議なメロディを奏でたり、途中で止まったり、5拍子が6拍子に替わる時の追加Ⅰ拍子がアクセントと成って左右に揺れます。

浸水の森 馬:疾走し、追いかけあう3匹の馬。ギャロップが3拍子になり勝手な歌を歌い始めます。最後にへんてこりんな合唱になります。

浸水の森 対話:3者がそれぞれの独白の歌を歌いますが、後に一緒になります。しかし協調しているようで、していませんが、しているようにも感じます。

浸水の森 北へ:北へ北へと渡り鳥が飛んでいきます。アコーディオンとヴァイオリンの音程とリズムの確かさにはビックリします。

浸水の森 夜:深夜の祈りの歌の部分から、森の奥で5拍子で狂ったように踊っている謎の集団があります。

浸水の森 Cペダル:途絶えがちな願い、消え入りそうなリディアンの祈り そんな願いを本当に歌えるのか?

浸水の森 ダンス:ロマ風のイントロから、5拍子のアルゼンチンサンバ(そんなのあったっけ?)に、長調になり高く高くメロディが舞い上がり、その先はベネズエラの5拍子のメレンゲで祝宴。

振り返ってみると,5と3拍子が隠れテーマのようです。

ギャラリー椿 (東京都中央区銀座3-3-10、第一下村ビル1階、03-3281-7808)(小林裕児個展は9月4日~18日、11:00~18:30)

ーー「浸水の森」の前でーー
物語とダンスそして音楽に出会う同会場にて9月7日(開場18:30、開演19:00)に行われます。入場料2000円(学生1000円)。
要予約:電話:03ー3281ー7808 Mail:gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

(1) 絵から生まれた物語とダンス/上村なおか(ダンス)、広田淳一(物語)他
(2) 絵から生まれた音楽/齋藤徹作曲「浸水の森」、齋藤徹(コントラバス)、喜多直毅(ヴァイオリン)、佐藤芳明(アコーディオン)

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