若き天才達・日本を愛しすぎたガイジン達

酷暑だ、酷暑だと言っても、気温が下がるわけはなく、日常は続いていく。23日は、とても濃い1日だった。

「浸水の森」用に9曲を作り終え、パソコンに打ち込んで、ホッとしていると、喜多・佐藤さんがリハーサルのため来宅。多忙なお二人は、それぞれ、今日、他の仕事を済ませてきている。えらいもんだ。

直前の仕事のために佐藤さんは2台のアコーディオンを持参。といっても、簡単ではありゃしません。何しろ20キロはあるかという楽器を2台で電車移動して来てくれたのですから、こりゃ大変。ベースを運ぶストレスと比べて、勝るとも劣らない。それもこの炎天。しばし言葉を失います。そんなこと、当たり前でしょ、何言ってるの、という感じですぐに譜面に目を通し、演奏しやすいように譜面をテープで接着しています。

直毅さんは、バランスボールに乗り、「今日は、この姿勢で演奏します。コーヒーもこぼしません。」世の天才達は日常を楽しんでいらっしゃるようです。

2時間はかかるだろうな、と思っていた9曲を、ほとんど初見で弾ききってしまうこの2人には、開いた口がふさがりません。Ⅰ時間で終わってしまった。ひらめきに任せて即興で完璧なアレンジを加えてくれたり、それこそ自在。

働き盛りのアラフォーしかも30代(初出の時、40歳代と書いてしまいました。あまりに立派なもので・・・・・)、この2つの大きな才能はいったいどこへ向かって、どんな花を咲かせ、種を植えていくのでしょう。見届けたいものです。

おふたりがサクッと帰ったあと、5分間、呆然としていましたが、今日は、ポレポレ坐でジャンさん体操・気の道入門ワークショップがあるので、通訳手伝いに急がねば。

すっかりキレイになっているポレポレ坐では、懐かしい顔や新しい顔が揃っています。シドニーでお世話になったスーパーデラックスのマイクさん夫妻が参加しています。
和気あいあいと30分オーバーでワークショップが終わると、近くの居酒屋「呑兵衛」へ。

それぞれが注文。私の座ったテーブルはジャンさん、マイクさん夫妻だったのですが、来た料理は、もずく・納豆オムレツ・イカのぽっぽ焼き・鰯の刺身、他のテーブルに比べても最も日本的な渋さ。

この日本を愛しすぎたガイジン達は、当然のようにすぐさま打ち解け、話が止まりません。「前世」を思わざるを得ませんね。ホント。出てくる話題は、ニコラ・ブーヴィエ、タデウシュ・カントール、アルフレッド・スティーグリッツ、大野一雄、ピナ・バウシュなどなど。きっと今後、この2人からも何かが始まることでしょう。

終電に急ぐ帰りがけにジャンさんが「ゲイシャワルツ」の音源を探しているんだけど、見つからない、今週末のワークショップのプレゼンテーションに使いたい、ということ。ネットを探ってもなかなか音源は手に入りにくい状態だったけれど、YouTubeには幾つかあったので教えると「神楽坂はん子」さんのバージョンが気に入ったという返事。(余談ですが、ゲイシャワルツを聴きながら聴衆が2拍子で手拍子を取っているのは不思議です。ポリリズムの感覚ではなく、フツーにやっている。ニホンジンのリズム感って何なのでしょう。)

私のザ・ピーナッツと言い、この夏は歌謡曲の波が来ているのかしらん。と思っていたら、マイキーは島倉千代子をよく知っていて、カラタチ日記を歌う。この曲は3拍子と4拍子が交互にでてきてとってもムズカシイですね。お千代さんの歌はとてもうまいし。

何がなんだかわからない1日で、久しぶりに大酒をのんでしまいました。

上のフライヤは、マイクさんが仕切る「スーパーデラックス」での告知。スエーデンから来るベーシストは、今年私がモントレイユで演奏した時に訪ねてくれました。日本とのプロジェクトを継続的にやりたいとのこと。ヨエルさんももしかしたら日本を愛しすぎたガイジン達の仲間でしょうか?10月4日にアケタの店でデュオをするフランス人デビッド・キエザさんも継続的に日本との関係を築きつつあります。
なんでまたベーシスト?

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