やっとブログの日付とリアルタイムが合ってきました。フーっ。
そんな中、大野一雄さん死去の報。ジャンさんは大野さんを大変尊敬していて、4月にも横浜に会いに行っていました。「もう充分生きたのだから、よかったんだよ」と。何回もブパタルには来ているということで、ピナさんの舞台にも出たそうですし、グンダさんの家でも即興的に踊ったそうです。(フランスでは、カントール「死の教室」にも出演したそうです!)ヨーロッパで(日本以外で)より自由に踊っていたのではないかとも思います。(私の今の状態から推測)
知人の事故の知らせもあり。旅に出ている間はこういう知らせが一番辛いです。思えばピナさん死去の時、ジャンさんは東京にいました。あんまりリアリティがないほうがいいいんだ、ということを言っていました。
ORTで音を出していたら、鈴がなって、表に出るとミッシェル・ドネダ、ル・カン・ニン、ファブリス・シャルルがいるではありませんか!彼らを迎入れるなんて、なにか不思議です。
La Fanfare de la Touffeと言う活動です。http://lafanfaredelatouffe.free.fr/presentation.html 80台の中古楽器を車に積んで、各地をまわり、初心者にブラスを吹かせて、セッションするという企画。街を練り歩き、時にはマクドナルドなどに入って吹きまくる。ファブリスが中心になって、ミッシェルとニンがソリストという構成です。その空き日などにライブをするわけです。ミッシェルは見えませんが、ファブリスが指揮をしている動画があります。
http://www.dailymotion.com/video/x58vc5_fanfare-de-la-touffe-festive-de-pri_music
今回は学校巡りだそうです。子供達は大喜びでしょうね。
ブラスを80台運んでくるわけですから、すべて車移動。ちょっと疲れ気味ですが、音を出し始めるや、ス・・スゴイメンバーです。三人とももう謂わば楽器的には「行き着いてしまっている」感じです。ニンの音色に関して言えば、弦楽器にも、管楽器にも、もちろん打楽器にも成ることが出来ます。その技術の高さは素晴らしいものがあります。今でも、現代音楽のスペシャリストですが、本人の興味はずっとインプロ。ベトナム系フランス人ですが、メンタルは完全にフランス人です。
以前共演したときは、その技術の高さと音色の豊富さとスピードの速さしかも品があるところにばかり目がいってしまっていましたが、今回は、少し先まで感じることができた気がします。梓弓のようなものにベースの低音弦を張ったものもスゴイ音がしていました。
是非とも日本に紹介したい人です。いかがですか?
ミッシェルと私の倍音が似ているとかつて書きましたが、ニンとは音色そのものが似ている気がしています。三人でやっていると、誰が何を出しているのかまったく分からないときがあります。そこにファブリスのトロンボーンの音が入り、全体の健康状態が保てるという感じです。
この写真だといかにも殺風景ですが出ている音は千変万化、百花繚乱、極楽地獄、風林火山、阿鼻叫喚、無音静寂、至極悦楽のスゴイ世界なのですが・・・・
グンダさんとはもちろん既知。私が最終公演で共演するウテさんとミッシェルは、ずいぶん前のアフリカツアーで一緒だったとのことで、再会を喜んでいます。ほんとうにインプロ村が出来ている感じです。(この後の世代についてはどうなのか、聞いてみます)
ジャンとミッシェル、二人は初対面。深くお付き合いのある人通しが、一緒にいるのを見るのは不思議な感じがします。こうやってまた化学反応が起きるのか?明日7:30に出発して9:00の始業時に間に合わせるというので、早くにお開き。日曜日に会いましょう。濃厚な1日だった。