ジャンとの日々2

しかし寒い日が続いています。

ジャンさんは私同様、毎日コンピューターで事務作業をしています。

その合間に、私の持っているCDやDVDを取り込み。

よく冗談で「私の前世は日本の芸者」と言っているので、小唄・端唄・都々逸などを聴かせたり、能の音源、DVD(観世寿夫もの)をみせたり、アイヌの歌、奄美の歌を聴かせたり、もちろんブラジルものは外せませんし。なんだかんだ言って私の守備範囲とかなりの部分で重なっています。

アルモドバルの「トーク・トゥ・ハー」関連で、カエターノがブパタルに単身来たことがあり、親しくなったそうです。亡くなったメルセデス・ソーサともブエノスで会って、ホッペにキスしたときの赤ちゃんのような感触が忘れられないと言うこと。私のように、CDやDVDで追っかけているのと違って、生身の関係で、羨ましいです。

時間が取れてplanBへ。千野秀一さんとmori-shigeさんのデュオ。千野さんはこの頃は来日ミュージシャン。ジャンは千野さんに感激していました。千野さんの住むベルリンとブパタルは東京ー大阪くらいの距離があるようですが、連絡交換をしていたので、何かが始まるかもしれません。「橋」役としては嬉しい限り。終演後、3時間近く談笑。千野さんのユーモアが全体に拡がって楽しい時でした。

ジャンと重なってしまうニコラ・ブーヴェエさんのCDを手に入れました。Poussieres et musiques du monde。彼が貨物船で横浜に着いたのがちょうど私の生まれた1955年10月。旅に出た1953年のベオグラードのフォーク音楽から56年の東京での箏演奏まで17トラックが収録されています。こうやって旅の記録を音でのこしたり映像で残したりするのは、ジャンとまるで同じ。日本にはまってしまう感じも似ています。それも、無批判に入り込んでしまうのではなく、1つの違う視点として捉えている感じ、歴史・文化に対する感じもよくにています。そして何と言ってもこのCDジャケットの絵がジャンに似ているし・・・

旅と人、どこに住むか、何に興味を持つか、そして自分にとってそれは何?ということを考える日々です。

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