このごろ

わりと精一杯の日々が続いています。

豪雨の中、車を走らせて修善寺の元教授宅で過ごす。薪ストーブにあたりながら、真空管アンプの暖かい音を聴きながら、あーでもない、こーでもない話。翌朝、快晴。正面に真っ白の富士山を見ながら静岡市へ。

この夏、ジャンと真奈さんとのパフォーマンスを観て、「私の音で、是非踊ってみたい」という若いダンサーふたりとのセッション。真っ直ぐな正攻法での依頼には、真っ直ぐお答えしたいと思っているので、お引き受け。

東京で1日リハーサル。中野さんはノイズムから独立、イスラエル、スエーデンと渡って前日に帰国。織田さんは静岡から上京。事前にいろいろな資料(即興について出演したテレビ番組5本、音源、映像など)をお渡ししていた。何より「即興」に関しての意識統一が必要だと思った。

昔とは比べようもないほど、「即興」に関する音楽・ダンス・療法・美術などが盛んに行われているが、まとまった考え方はほとんど聞かれないので、若い人は漠然と考えているのではないか、と思っている。近いうちに、そのあたりをまとめてみたいと思っているのですが・・・・なかなか実現しません。

何でも吸収しようとする姿勢は、まぶしいばかり。考えてみると我が娘と同じ歳。こちらがいくら同格のつもりでいても、お父さんと同格とはなかなか思えないでしょうね。

場所は静岡バプティスト教会。バプティスト教会というと小倉の谷本仰牧師を思い出します。何でそれほど?というほど人生を信じているあのタンゴバイオリン弾きナイスガイはどうしているだろう? 教会内の音は、木の暖かさとても気持ちがよい。材料ばかりでなく、暖かくこの場を維持している牧師さんと信者さんの気持ちが真っ直ぐなのでしょう。織田さんの名前「きりえ」はキリエ・エレイソンなのでしょうね。主よ、あわれみたまえ。その先は、「主よ、私たちのために祈りなさい」(パウル・ツェラン)になるのか?

静岡関係をほとんど関わってもらっている「世界の森シスターズ」の姉・妙子さんの家の斜め裏にこの教会があるので、ほとんど楽屋のように使わせてもらう。半日リハーサルをして、夕食を森宅でごちそうになり、いろいろと話が進む。食後、ふたりはまた教会に戻りリハーサルを続ける。がんばれよ。

深夜まで話し、ゆっくり起床。3時に教会へ行くと、内容が少しずつ変わっている。昨日の夜からまた考えて工夫したのだろう。ハイハイと引き受け、頭をフル回転して、なぜこうしたのかを想像し、手順を覚え込む。

超満員のお客様の中、本番のハイテンションであっという間に終演。ノイズムが静岡のSPACでレジデンスしているとのことで、オフのダンサー達も何人か来ている。音楽の話、即興の話などみんな興味津々。織田さんも中野さんもとてもよく訓練され、動くことができるし、先へ行きたいという意志も強いし、なにより、ひとりで立っていたいという気持ちが伝わってくる。「何を、何処で、どのように」踊るか、決めることは多いだろう。が、日和らずにがんばって欲しい。いつでも応援するぜ。

夕食後、車を飛ばして帰宅。演奏後の長距離移動はだんだん辛くなっているが、関係者みなさまの良い気持ちが心を軽くしてくれている。

翌日、朝から上智の講義の準備。今日は楽器を持って行って、半分くらい演奏をしながらの授業。たまに行く大学の雰囲気は、いつもながらなかなか馴染めない。年々若年化しているように感じる。今回初めてパソコンからプロジェクターに繋げたが、動画がうまく機能しない。ポーランド、インドネシアの写真から話を始める。。修善寺の元担当教授も教室に来ていた。「ちょっと話が難しすぎるのでは」と心配された。

翌日、工藤丈輝との20年企画の3回目。今年の場所は六本木スーパー・デラックス。劇場を借りたり、収支決算などしなくて良いので事務は少なくて助かる。あっという間に3年。この調子だと20年もそれほど遠い話ではないかも知れない。1つの物語として味わえればと思う。

遠くは旭川から、仙台からお客様が来てくださる。土方巽さんのお嬢さんガラちゃんもいる。最近、二子玉で「Gibbon」という名前でタイ古式マッサージ店を始めたそうです。(http://gibbon-massage.com/)アスベスト館内でのバーの名前をそのまま使ったそうです。相当効くとの話ですぜ。何かあったら是非行って見ましょう。今我が家では「慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる」のCDが大人気なので、この話をすると、あんなに訛って話すのはわざととのこと。そうでしょうね。宮本常一さんの「土佐源氏」と双璧です。

この前の徹の部屋で譲り受けた小林裕児作のボートを使って音をだした。ともかくごくごく単純なことしかできない。音も小さい。それが良い。とても良い。技術や手数でごまかせないことはいろいろなことを教えてくれる。沢井一恵さんもショックを受けたというブルンジの楽器を思い出す。地面を共鳴させるように弾き、低い声でささやいていく。

水谷隆子さんの一周忌から5日目。またベースを寝かせてふたりで添い寝をするシーンを作ってしまった。隆ちゃんの一周忌は、ジャンの息子ナエル君の一歳の誕生日でもある。

あと17回あります。

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