オリヴィエのCD

この粋がってすましている男達だれ?

バンドネオンはなんと千恵の輪トリオでお馴染みのオリヴィエ・マヌーリさん、もう一人はバリトン歌手のホルヘ・シャミンさん。CD「tangos」(SILEX Y225017)の録音の話はオリヴィエからよく聞いていた。「チェ・バンドネオン」「マリア」「ガルア」「フイモス」「ノスタルヒアス」「ミロンガ・トリステ」「ウノ」「カミニート」「エル・ディア・キ・メ・キエラス」などなど名曲ばかりをバンドネオンとバリトンで収録している。

「いやいや、大変でね・・・ライブもやったけど、奴ったら受けようとして、お客さんばかり意識して、もう歌いまくっちゃって・・」などあんまり乗り気でなかった逸話を聞いていた。中古で手に入ったこのCDを聴くと、選曲からアレンジから全部オリヴィエがやっているので、あにはからんや、オリヴィエというタンゴ演奏家がよく出ているのだ。タンゴとは何か、から、タンゴの歌い方の指導まで全部やったそうだ。

オリヴィエは、ロベルト・ゴジェネチェ、アニバル・トロイロなどの歌い方が何より好きなのだ。ピアソラ、ジャズ風タンゴなどで知られているが、彼のタンゴの原点は実はここにある。彼がアルゼンチンのミュージシャンに好かれている理由だろう。

本コンサートより、アンコールのほうがよかったなんてよくある。あまりに力が入ってよそ行きになっている本編より、力の抜けた部分がでてくるアンコールのほうが良いというわけだ。まあ、本編をきちっとやった後ということもあるのだろうが・・・5代目志ん生さんの大津絵も時々聴きたくなる。

私の場合、何だろう? 

誰か教えて。

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