中高生の時、中間・期末試験前、やらねばならぬことをせずに他のことに集中しがちでした。しなくても良い学習がとても進みました。今もそれに似ていて(?)、果てしのない事務とピアソラに飽和するとセロニアス・モンクを聴き、譜面を作ったりしています。
オリヴィエ・マヌーリさんもベースとデュオでモンク集CD を作っています。きっと思い入れがあるのでしょう。例えば3/24のバーバー富士は、ちょうどデュオだしモンクを何曲かやろうかと思っています。モンクの作品を足踏みオルガンで弾くと良いんですよ、とピアニスト石田幹雄さんが言っていました。ふむふむ、そうだろうと思います。バンドネオンでのモンクでも彼の持っているたくまざるユーモアでちょうど良い具合にでるのです。
「Monk’s mood」「Ruby my dear」「Pannonica」「Let’s cool one」などを聴いていると、高校生のころを思い出します。ジャズでは、マイルス・デビス、ジョン・コルトレーンなどではなく、チャールス・ミンガス、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィーなどくせのある人を好んで聴いていたものです。
世の中には共感覚者という人たちがいて、色を聴く人や形を味わう人がいると聞きます。作曲家のオリヴィエ・メシアンさんは音をすべて色で感じていたそうです。私はそうではありませんが、高校生の頃のモンク、ミンガスなどはある形や色、肌触り、匂いのようなものを思い出すし、今でも感じます。
当時はLP レコードを中古店などを漁って求めていました。なかなか欲しいものはなかったし、あっても高かった。やっと手に入れても針が飛んでしまったり。今は、ネットで映像まで見ることができるのですから、だいぶ状況が違いますな。私の感じていたモンクやミンガスは変わらずにモンクやミンガスで居続けています。
果たしてオリヴィエとのモンクはどうなるでしょうか?楽しみです。
写真はポレポレ坐の単独チラシです。ピアソラと青はよく似合います。