ボルベール

娘の帰国お祝いを近所の「塩」で。御近所のジャンさんも参加。
多くの友情に支えられて実り多きツアーができたとのこと。よかったよかったよかったよかった。

レ・ザンスタン・シャビエ(パリ郊外のライブハウス)では、パトリック・ブフさん(有名なインプロマニア)に声をかけられたとか、故ペーター・コバルト家でのライブでは、オリヴィエ・トゥールモンドさんが演奏していた。彼がブルグ・エン・ブレッスに住んでいたとき、旅途中のミッシェルと私は何度となくやっかいになった。インタビューしたアムステルダムの楽器屋ハリー・ヤンセンさんのところでは、「今さっきカヨから電話だったよ」カヨさんとは、私の行きつけの鶴屋弓弦堂から弓作りのためにフランスに留学している期待の才媛で娘の学校の先輩にあたる。世の中狭くなった。

バールさん、アンニャさん(ジャンのパートナー)、後藤さん(一恵師匠の弟子でオランダ在住)、フレデリック・ブロンディさん、クローディアさん(バールの娘)、みんなに本当~にお世話になったと感慨深げ。最終日にバンドネオンのオリヴィエ・マノリーさんのライブにも招待され、私より先に彼に会ってきた。とてもすばらしい人柄ということで私も嬉しい。

「科学技術が鳴らす警笛の破壊的な音につつまれ、グローバリゼーションという新たな奴隷制度と貪欲な権力争いに侵略され、収益優先の重圧の下に崩壊する世界であっても、友情と愛情は存在する」(アンリ・カルティエ・ブレッソン)

私の血液・尿検査の結果は全く予想通り。典型的生活習慣病。合併症も無いようだ。「来年の再会までに○キロやせるぜ、達成したら何してくれる?」「好きなレストランに連れて行って、なんでも好きなだけごちそうするよ」とジャンさん。「それじゃ、一気にもとにもどっちゃうよ」ギャハハ・・・。アルコールを控え目にし、食事を考え、運動し、楽しく過ごす、それだけで良いというのは、他の病気を考えれば、つくづくラッキーなことだ。

ジャンさんは長引く時差ぼけでいま、谷崎潤一郎を読み、漢字を書き始めたという。もう時差ぼけは遙かに超えている気もする。谷崎を引き合いに、今の日本の道徳の劣化を話したり、石井731部隊、水俣訴訟でのヤクザ、総会屋、芸者社会、と話がでてくるジャンは、よくいる「日本大好きガイジン」と一線を画す。
いよいよ来週から彼との演奏が始まる。予約がにぶいと言う話。是非ご来場をお願いします。

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