hard days 6

昨日、SoNAISH ガットベースデュオのCD発売記念ライブが三カ所、終了。ブログと日付がやっと合ってきました。SoNAISHのレパートリーはほとんど私の曲。コントラバスアンサンブルを念頭に置いたアレンジをしています。この演奏と即興演奏とはどう関係しているのか?

二回目レディジェーンでの写真↓

前回のブログで「即興」について少し誤解を生みそうな感じがあったのでまずそれから。私自身は、「即興」だから良いとか、「即興」の方が優れた方法であるとは、決して思っていません。即興ならば即興でしかできないことを、作品なら作品でなければできないことをすべきだ、と考えているだけです。

日本で、即興はフリージャズからの流れとごっちゃにされがちです。和音が複雑になり、ガチガチになったジャズの構造から自由になりたい要求と人種差別、社会の階級差の増大がフリージャズを生んだといえるかもしれません。反権力・反権威の直接的な要求があり、破壊することが必要だった。そのため、既存のメロディ・和音・リズムを使わない、と言う方法を取った。

「歌」を破壊して行く方向としての音楽。
それに対して私の即興観は逆で、「歌」が生まれていくギリギリの状態を体験したいと思っています。自分の本当の歌がほしいということなのかもしれません。信じたい故に疑うという感じ。それを純粋な形でやっているのがPian-Bでの演奏。それに対し歌になっているものを一度、解体してもう一度紡ぎ直してみて、どんな形になるかを楽しむのがSoNAISHの方法だといえます。

「歌える歌をつくること」これが私の望み。

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