alaska便り11

ホーマーでのラストアンサンブル。立派な劇場。ここにつく前にゆっくりとした食事休憩。みんなワインやビールを飲んでいる。リラックスした感じだ。やはり昨日のアンカレッジがメインのコンサートだということなのか。会場についてもなかなか楽器を取り出さない。私は良い子でビールも飲まずに練習を始めた。やはりガット弦の人工ハーモニックは難しい。しかし今日もこれで行く。

私に任されたインプロの部分は、毎回楽しんでやっている。あまり楽しみすぎると、少し短くしてよ、と作曲家から苦情。しかしこの部分は私にとって大事だ。この部分がなかったら、ほかの誰かでも替わりがきく。というか、もっと上手に弾ける人は多いと思う。私が今・ここにいる理由を示すのは、このインプロ部分がもっとも必要と考えた。

李教授は、最後のこの演奏が一番よかったと言ってくれた。ステファンの曲ではリズムが合わず、インプロも乗り切れない。しかし演奏会は終わる。日頃のツアーでは、何が起こるかわからない日々で100パーセント以上の演奏を毎日する。しかしこういうツアーは、自分を保つのが難しい。実際、私の担当曲は後半だけなので、前半待っている間にも、指先も弦も冷たくなってしまう。一曲終わってやっと指も楽器も温まる。一曲おいて最後の曲になり、やっと身体も楽器も準備オーケーになってもコンサートは終わってしまう。

近くのギャラリーで打ち上げ。ジョセリンと3時まで話し込んでしまった。そのギャラリーで最後のソロをやり、後は帰途につくだけ。

たぶんこれが最後のアラスカ便りになるだろう。読んでくれた人ありがとう。これを書くことが毎日の支えのような気がしていました。はたして旅の途中にこういう作業をするのが良いのか悪いのか、帰国後ゆっくり考えてみます。

ではさようなら、じゃなかった、ただいまか。

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