庄﨑隆志さんとは、何か形を残したいな〜とずっと思い続けていました。(NHK Eテレ、Google本部、ハムレットDVDはあるにせよ、こういう形のDVDを求めていました。)泰子さんには新しい歌を歌ってもらいたいな〜と思っていました。(いままでは、伝説のエキストラや旧曲を歌ってもらっていましたが泰子さんを想定した歌はありませんでした。)
それがこういう形のDVDとして世に出たことは本当に嬉しいことです。
庄﨑さん一家が急に淡路島に引越をし、私の状態も不安定、おたがい「ままならぬ」身体を「逆に」利用してでも活動を続けようという気持ちが共通しています。
ここに作品が完成し、完成披露を28日「いずるば」29日横濱エアジンで行います。(「いずるば」では「彼」が飛び入りを狙っています。)
オリジナルな形での再演は今後も難しいかも知れません。是非、ご来場ご検討くださいますようお願い申し上げます。
・・・・・・・ご挨拶・・・・・・
3・11を契機として歌作りを始めました。妊婦・新生児のみの避難所に行き演奏しました。(ほとんどできませんでした。)ここで必要なのは「うたと踊りだ」と悟ったことがきっかけです。
歌作りを進めるたびに「ことば」を探しました。歌を探すことは、言葉を探すことでした。乾千恵さんやテオ・アンゲロプロスさんの映画の台詞などを使わせていただき歌を作っていました。
2年半前、わたしに厳しい病気が発見され、残りの人生、歌が作りたいな~と思いました。言葉で生きている友人・知り合いが周りに何人もいるということに気がつき連絡を取りコトバをお預かりしました。
歌いづらい曲(歌詞でない詩のことばに曲を付けた)を自分のものにし自然に歌う松本泰子さん、聾の俳優・ダンサー庄﨑隆志さんの「人々の願いを全肯定するようなひたむきな貢献」、そして歌となって歌われたいコトバ達が空間を自由に飛び回り、素晴らしいライブが実施でき、映像スタッフのおかげで素晴らしい記録を残すことができました。
また、当日参加出来なかった三角みづ紀さんが急遽翌月に共演出来ることになり、それも加えることができました。うまく行くときは何でもうまく行きます。待つことは信じること。
(齋藤徹)