LIVEとフェスティバルの微妙な差
「いずるば」フェスのメンバーでLIVEをするにあたってその「差」があるのかしらん?
フェス(祭り)はそこに集まったみんなのもの、やる方も観る方も一緒という要素が強い。やる方が観る方へ一方的に歌や踊りを提供するのではなく、やる方も観る方も同格で「なにか」に向かって時と場所を共有するのが「祭り」のような気がします。「いずるば」フェスの場合は、「いずるば」という場所、竜太郎さん、ハンディキャップ、そこから見える、感じられるものへ対する表明でした。
ですから、「終わらない」。祭りの後が大事。(「後の祭り」ということわざは、葬式の後ということらしいです。人の価値は葬式の後にわかる。)「まつり」の「まつ」には「待つ」という要素があるような気がしています。一年に一度の祭りを待つ、その「待つ過程」が大事。
祭りの後にLIVEをやって、祭りのことを思い直すことはとても意味があります。
LIVEは、特にエアジン(今年は50周年!!)でのLIVEとなると、連日、世界中から百戦錬磨の「プロフェッショナル」が自分の人生をかけた演奏・演技を繰り広げています。そこでは「あっ、今のは失敗でしたぁ〜」「周囲に紛れてなんとなくやってしまえば良いじゃん?」では許されません。
だからこそ、そういう場で、まだ湯気が出ている間に「いずるば」フェスのメンバーでやってみることが意味あると思ってエアジンと相談しながら決めたLIVEです。
かといって、フェスと全く違うこと、よそ行きのことをするのではなく、焦点の絞ったものをめざしています。エアジンで、勇気を出して身を投げ出して、フェスで見えたことを確かめたり、繋がる先をみいだしたりするには最適のTPOでしょう。
木村由・渡辺麻衣・荒井皆子・諏訪洋子・佐草夏美・小川隼人、音楽やダンスの方向性も大きく違う人達ですが、「いずるば」フェスという場でであいました。
キーになった矢萩竜太郎(エアジンではお馴染みです。庄﨑隆志さんとエアジンの四季をやっていました。)さんと私のデュオに、一人ずつ入っていく(10分〜15分)という6つのトリオを考えています。
天気予報によると暖かい日曜の昼間の横濱です。
「いずるば」の創立者 矢萩芳子さんは須賀敦子さんの読者です。出自も性格も少し似ているかな〜と思います。須賀敦子さんのエッセイ「コルシア書店の仲間たち」では、イタリアの小さな本屋に集まった様々な人達のそれぞれの物語を集めたものです。すべての人は必ず少なくとも一冊の本を書ける人生をもっています。「いずるば」でもエアジンでも同じでしょう。
3(日) 昼ライブ:『いずるばの仲間たち』斎藤徹(cb)矢萩竜太郎(ダンス)諏訪洋子(ダンス)木村由(ダンス)佐草夏美(舞)
荒井皆子(voice)渡辺麻衣(voice)小川隼人(sax) Live15:30 予約¥2500 当日¥3000
◉昼 Open15:00~18:00
charge ¥2500〜(予約割あり) U23¥1000割引
高校生¥1000 中学生以下パンダも無料
⭐︎drink別 ¥500~
tel.045-641-9191
関内馬車道 /〒231-0013 横浜市中区住吉町5-60 全日完全禁煙。(sorry No smork)
⭐︎下車駅「馬車道」「関内」徒歩数分。
・・ ご予約は www.airegin.yokohama
写真:小原佐和子・前澤秀登 @「いずるば」フェス