京都へ

4月 矢萩竜太郎 DVD第2作「ぼくのからだはこういうこと」の発表を機にいろいろな活動を始めます。私も身体の許す限り行動を共にします。

第1作「ダンスとであって、竜太郎十番勝負」(近藤真左典監督)は、彼の紹介(ダウン症の即興ダンサー)および日本・ドイツで行ったオープンリハーサル・LIVE公演を扱いました。ジャン・サスポータスさん、岩下徹さんなどさまざまなゲストと一緒に踊りました。

第1作が「障がいがあるのにがんばっている」という視点ではなく、彼のダンスから、人を繋げる力、即興における繊細な感覚などを伝えました。第2作(近藤真左典監督)は既存の考え方からさらに大きく飛び立ち「弱さ」の重要性、「健常者こそ多くを学ぶべき」それが「社会に大きく貢献する」、「彼が必要なのだ」、という視点に立っています。

共感・同感して下さり、これから共に生きていく方を探し、出会うためのDVD作品なのです。

私にとって京都は、がん告知直前の最終ツアー地でした。思えばライブ終了後、腹痛ですぐに寝ていました。そういう兆候があったのです。

3月21日は、国連の定めた世界ダウン症の日です。21番目の染色体が3本あるというダウン症の特徴を日にちに当てはめたとのこと。世界中で800〜1000人に1人。

その一環でのLIVEおよび上映会です。昨年3月21日は広島でのパレードでした。ちょうどその日、広島のギャラリーで黒田敬子さん個展内でソロ演奏をしていました。ランドフェスでもお世話になっている安藤誠さんが、パレードの後にギャラリーにお出でになり、ビックリの再会でした。

いろいろなものが繋がっていますね。

この10年、竜太郎さんとさまざまなイヴェントやパフォーマンスをしてきました。一回一回終わって打ち上げをしても彼のダウン症も私の再発した癌も無くなりません。この頃そのことを意識するようになりました。

出来ない身体になってしまった人達、志半ばで死んでしまった人達を思い、その分も生きている限り、できる限り、精一杯踊り・演奏します。

聴衆に向かって、自分に向かって、空に向かって、宇宙に向かって、命に向かって!

そしてそして、なんの御縁でしょうか、40年以上前に初台「騒」(ガヤ)あたりで共演してそれっきりになっていたスズキキヨシさん(打楽器奏者)が京都の受け入れ担当でした!あ〜ビックリ。