10月27日(土)は佐草夏美さんとのデュオがあります。
翌日から湯治に出かけます。
そして、この日は私の誕生日(バール・フィリップスさん、大野一雄さんも)。この日を境に私は生まれ変わって一月後に別人間・徹になって戻ってくるのだ、のこころです。
佐草さんとの共演は、頻繁にはありませんが、毎回大変たのしみにしております。初めはジャワ舞踊やジャワガムランを勉強しなくちゃ、と思って少し始めましたが、その奥深さに啞然としたまま口が閉じません。勉強してもたかが知れている、という言い訳と共に、私の全てを練り込むしかないんだと観念して、ゆっくりと変化してきて、夏美さんと私にしかできないもので勝負しようという感じになってきました。
夏美さんは伝統でもモダンでもコンテンポラリーでもブトーでもなく、私はインプロでもジャズでもクラシックでもありません。
最近のDUO LIVEでは、催馬楽や神楽のことばもでてきていて,
世にも独特なDUOになっています。昨年はミッシェル・ニンツアーでの「いずるば」ワークショップ内での演奏もやっていただき(私はキャンセル)、彼らはたいへん喜んでいました。(友人に日本のダンサーを紹介してくれと問われたニンさんは、夏美さん・竜太郎さん・岩下さん・志保さんを挙げたそうです。嬉しいじゃあ〜りませんか!)
そして毎回楽しみなのがチラシです。折ってDMを出すのがモッタイナイ!ほど絵にもデザインにも紙質にもこだわった、パートナーのさそうあきらさんの作品と言っても良いです。
湯治記念(支援)CD・DVDセールも25日までです。
何卒よろしくお願いいたします。
推薦は何?と聞かれた時は、全ての作品が、精一杯やった私の人生の最高のアリバイなので困ってしまいますが、最近作で言うと
DVDなら:
「ユーラシアンエコーズ第2章」ストーンアウトという私の作品を使って、韓国伝統音楽の元一、姜垠一、許胤晶を招き、ダンスはジャン・サスポータスと南貞鎬、螺鈿隊(箏カルテット)に加え、姜泰煥・沢井一恵・喜多直毅という稀代のソリストを招いた一大絵巻です。
CDなら
ソロの「トラベシア」。気がついてみると、この時に私の音楽も私の身体もある限界に達していて、結局の今を迎えていると思えます。この還暦記念リサイタルLIVEがそれまでの大きなまとめになっていて、LIVEの最後にバッハで破綻してインプロに移ったのがいかにも象徴的。
その意味でも、トラベシア以後は全く違わねばならないのです。
12月に収録予定の12曲の歌(松本泰子さん)+庄﨑隆志さんには、気合いが入ります。湯治の効用で痺れも浮腫みも無くなっていることを切に望みます!