市川洋子さん
ずいぶんと長くLIVEに来ていただいています。時には着物姿のステキなお母様とご一緒にきてくださっていました。無茶苦茶な即興演奏であればあるほどお気に召されるような自由なお母様です。
洋子さんは、ステンドグラスの作家としてお目に掛かりました。現在は、不調にもかかわらず福祉の仕事もなさっていて、拙宅の近所にも通所者の散歩付き添いをしたことがあるとのこと。えらいな~。同人誌をしばしば送ってくださっていて、この機会を活かそう、とお願いしました。病床の時ずいぶん励ましてくださいました。同人って良い響き~。
「はじまりのとき」
なんと前向きで、なんと肯定感に満ちて、なんと嫌みが無い詩でしょう!薦田愛さんの「てぃきら、うぃきら、ふぃきら、ゆきら、りきら、ら」もそうですが、あっけらかんと生の充実を歌います。これは男性詩人には気恥ずかしくてとうていできないでしょう!
男性詩人は観念的で、快楽的で逃避的で偉そうです。(だから私にはよく分かります。)この差を思わせてくれました。命を繋げるのが女性、死のことなど考えず、命を讃える。そう決めつけるものではないでしょうが、みづ紀さんの際どい詩にも、生の肯定が脈々と流れています。原始女性は太陽だった。ブルーストッキング。
ル・クレジオにも「はじまりの時」という本があったな~。探してみよう。
「ことば 詩 音 呼ぶ 歌 探す 踊る」
同時代の詩に徹が曲をつけ、泰子が歌い、隆志が踊ります。
2018年9月15日(土)17:00 open17:30 start
会場:アトリエ第Q藝術 (東京都世田谷区成城2-38-16 tel:03-6874-7739)
出演:松本泰子(歌)、齋藤徹(コントラバス・作曲) ゲスト:庄﨑隆志(ダンス・手話)
予約 3,000円 当日 3,500円
予約先:travessia115@me.com 、 utautaiko@me.com 、 q.art.seijo@gmail.com、いずれかまで。
東日本大震災・原発爆発の後、妊婦さん・新生児が集まっている避難所を訪れ一人彼らの前に立ったとき、今必要なのは「うた・おどり」と思い、歌作りを始めました。
テオ・アンゲロプロスの台詞、乾千恵のことばによる「オペリータうたをさがして」を経て、さらに病を得てから「私の りに言葉で生きている人がこんなにいる!」と気づき、連絡・依頼。
たくさんの曲が生まれました!本で詩を読むことから歌うことへ、今回はさらに、聾の役者・ダンサー庄﨑隆志さんが参加。耳で聞こえる言葉からさらに言葉は飛び立ちます。
齋藤徹