徹と徹の部屋vol.2

 

徹と徹の部屋vol.2 @ポレポレ坐

岩下徹さんとのデュオシリーズ@ポレポレ坐2回目終了。

2回目なのにもう根付いたシリーズの様になってきています。同年代、海千山千の40年の経験をしてきています。それが役に立っているのでしょう。

毎日が誰かの誕生日、毎日が誰かの命日、とよく思います。私にとっても2日前が母の命日。一週間前が私の手術1周年(第2の誕生日)でした。そして、私が居ても居なくても地球は過不足無く確実に回り続けます。

なんとか肯定的に生きていますが一年前を思うと迷惑のかけっぱなしでした。MLTトリオ(ミッシェル・ニン・徹)のツアーをオーガナイズしましたが、ここポレポレ坐でのLIVEには欠席(尺八:黒田静鏡さん、笙:大塚惇平さん、17絃:マックイーン深山さんが見事に演奏してくれたとのこと)、岩下徹さんにお願いをしてたいへんな準備をしてくださった京都公演も欠席しているわけです。面目ないことですが、今後の活動でお返しをするしかありません。

岩下さんと竜太郎さんは私以上に長い関係をもっていて前日のアトリエ第Q藝術にも来てくださって見守ってくださいました。私は1日1日が「勝負」ですので、毎回新たな気持ちで臨んでいます。

ひとつ自分の中で仕掛けをしました。この「徹と徹の部屋」はとりあえずは6回行う予定で、バッハの無伴奏チェロ組曲を1曲ずつ演奏するように自分に課しました。現状の身体の具合では、とうてい無理とも思われますが、ともかく「やる」ことにしています。

第2回目は、第2番ホ短調に移調したエディションペーターズ版をリファレンスしてアレンジも加えています。ホ短調はコントラバスの最低弦をタップリ鳴らすことができます。無伴奏の音楽は、伴奏部とメロディ部を書き分けていますので重音が必要なのですが、左手の握力不足でだいぶカットせざるを得ません。

アトリエ第Q藝術の竜太郎さんとのデュオの場面でこの2番(プレリュードのみ)を演奏しました。お二人のダンサーの違いを楽しみたかったのです。

控え室で西日本での大雨被害の話しをしたのが影響したのか、あるいは、この2番がもともと哀しみや追悼、それを思って踊る舞曲という要素があると思っているからか、そんな風にもなりました。

岩下さんの覚悟(投げ出し)は大変強く、何回も丁寧に繰り返しながらご自身を確かめ、反応を確かめています。今回もこの酷暑の中、一時間休み無し(私は少し休みました。)で踊り続けました。

南貞鎬さん、上村なおかさん、雫境さんなどすぐれたダンサー達が客席にいらっしゃいます。

徹も徹ももはや隠すものはありません。ええカッコすることもありません。ポレポレならではの電車が停車・出発する音を背景に、かけがえのない時間が過ぎていきました。ここは銀河ステイション、銀河ステイション。心に思うものが次々と形で・音で出現します。嘘は通じませぬ。

暖かいアンコールの拍手の中、ついに私も踊っちまいました。(もう弾けませんでしたし・・)

第3回目は12月の予定。