渡独・帰国そして

連続したらイブが終わり、ちょっと気が抜けました。は〜。

煩瑣な事務関係の仕事はたいへん消耗します。倦怠感の中、寝たり起きたりしながら、ブッキング、スケジュール調整、招へい状、推薦状、新しい企画、連続企画打ち合わせ、薬を取りに行く、旅行準備、助成金は3勝2敗。痺れと浮腫で硬化しそうな手への危惧のため30分はバッハ5番・6番。

昨日はエイッとばかりに起き出してゴーヤの苗を購入。明日世界が無くなろうが今日リンゴの木を植える、を思いだし「夏のグリーンカーテン まづたのむ椎の木もあり夏木立」四年目。収穫も楽しみです。

体調と演奏と事務のバランスをどうやって取っていくのかが最大の課題です。なかなかムズカシイ。

伊野連さんに進められて戸塚洋二さんのガン闘病Blogの文庫(編集 立花隆)。あと2年生きていたらノーベル賞を確実に取っていた科学者。

5−FUだのオキサリプラチンだのFolfoxだの馴染みの名前。同じ薬を使っていました。私の部位は症例が極端に少なく大腸の進んだ処方を流用していました。

私は、「3ヶ月保証」などとちょっと戯れて言っていますが、戸塚さんは「the first three months 」からsecond, third, fourth と丁寧に書き続け、短めな第4回で終了でした。

一流科学者らしくcoolに最後まで自分自身を観察・数値化しながら、本来の仕事も随分なさっていました。はるかに遠くですが、こういう先輩の背中をしっかり拝まねばと背筋がピンとなりました。

伊野さんも指摘していた文中に正岡子規の言葉があり、「禅の悟りとは、いつでも、どこでも死ぬる覚悟ができることだと思っていたが、よく考えてみると、それは大変な誤りで、いかなる場合でも、平気で生きることであることがわかった。」というのはグっときます。子規もずっと寝ていました。

11日から1ヶ月間のドイツでは2回の「私の城」公演(ケルン・ボン)の間に、セバスチャン・グラムス(コントラバス)、ハラルド・キミック(バイオリン)、喜多直毅さんとの弦楽カルテットがいくつかあります。この「2つの小さなコントラバスと2つの大きなバイオリン」カルテットが11月日本ツアー予定があります。スゴイですよ〜。セバスチャンは前回の来日でお馴染みかと思いますが、ハラルドさんの身体性や演奏性は我が国では経験の無いものです。直毅さんの発奮も大いに期待できます。今の私には大変なオーガニゼーションですが、なんとかガンバリマス。ご協力いただける方、どうぞご連絡ください。(11月前半予定)

帰国後の主な予定
6月14日(木) 横濱エアジン 竜太郎セッション@エアジン with ゆいsoleiyu.
6月16日(土) クールジョジョ DUO with かみむら泰一 午後
6月23日(土) いずるばオープンリハーサル
7月7日(土) クールジョジョ DUO with 永武幹子 (私の2つめの誕生日です。昨年の七夕に手術でした。我が娘より若い才能とご一緒)午後
7月13日(金)アトリエ第Q藝術 矢萩竜太郎セッション with 熊坂路得子
7月14日(土) ポレポレ坐 徹と徹の部屋vol.2 スゴイ2デイズです。
7月17日(火) エル・チョクロ トリオ・ロス・ファンダンゴスのゲスト お祭りですね〜。
8月3日(金) なってるハウス DUOwith松本泰子 現存の詩人の詩に曲を付ける企画vol.2
8月4日(土)いずるばオープンリハーサル
☆9月2日大町・原始感覚美術祭パフォーマンス withジャン・サスポータス、ザイ・クーニン、久田舜一郎、矢萩竜太郎 なんというメンバー!