命の繋がり(佐草さん初孫誕生)私も何とか現世が繋がり、初めての春を寿ぐ晴天と梅の会でした。なごみ邸は桜の名所でもあるようで、その頃は庭に能舞台を作るそうです。このように季節の変化を愛でる伝統を大事にする場はすばらしい気に溢れていました。
催馬楽や神謡を謡いながら舞う夏美さん。それは堅苦しい神事ではなく、鳥獣戯画のような、梁塵秘抄のような、ホッとする日常の尊さを気づかせるものでした。こういう感覚は女性ならではでしょうね。
また来ん春(中也)春を恨んだりしない(シンボルスカ・池澤夏樹)、春は約束を守らない(アンゲロプロス)、春の数え方(日高敏隆)春は命と深い関係があります。
開始早々、帯をサラッと床に投げた音、ちょっとした衣擦れ、が微妙に、しかし、しっかりと聴こえてきます。私はこれらの音と同化し一緒になれば良いのです。ときどき蛙になったり蚯蚓になったり、急にハバナのリズムがでてきて異化したり、飛行機の音(厚木基地でしょうか・・かなり頻繁でした)、救急車の音もサウンドスケープを構成しています。
夏美さんの踊りは最高でした!今・此所でしかありえないインスピレーションに溢れ、今・此処にいる奇跡に感謝しつつ、なかなか手強く、しかし、うんと優しい聴衆の気をいただき、時が過ぎていきました。身体と音について専門の方(野口整体関係)が多いので、技術ではごまかせませんし、大概のことは見透かされます。
演奏後、同敷地内にある発酵食品中心の、まるで山猫軒のような隠れ家レストランでの打ち上げもこの世のこととは思えませんでした。蓄音機(ちこんき)でSPの小話まで聴かせていただいて。
本当に現実なのでしょうか・・・幻・・かも。
しかし、今年に入ってから、右往左往、楽器をぶつけながら、よちよち歩きをしながらライブをやらせてもらっていますが、直毅さん、泰一さん、泰子さん、竜太郎さん、庄﨑さん、そして夏美さん、いままでで最高と思えるパフォーマンスが続いています。
これは偶然なのでしょうか?私が変わったのか?