初めての場所が続きます。
本八幡 cooljojo です。
アトリエ第Q藝術がキッドアイラックホールとの関連であったように、cooljojoも高柳昌行さん関連があり、大分前から依頼があり、全くの初対面とは違います。現在通っている病院ともうっすらと関連があり、親しささえあります。
オーナー長谷川さんは広木光一さんの生徒さんだったそうです。広木さんは高柳さんの生徒さんでした。私は光一さんとは、弦楽四重奏、ピアソラ集、などよく演奏していた時期がありました。岡崎の内田さんが高柳オーケストラをプロデュースし、名古屋初演時 高柳さん不調で広木さんがエキストラで参加。その時は私がベース、山崎さんがドラムスでした。高柳さん無き高柳オーケストラというのも、ということで現在もつづくあの渋谷オーケストラが発足した訳です。
私はキャリアの最初のうちから高柳昌行さん、富樫雅彦さんに誘われるという幸運に恵まれていました。逆に言うと大変でした。日本ジャズ界のしきたりや、上下関係、暗黙の掟などが全くわかりませんでした。それはそれはヤバイ状態でした。
私は初台「騒」での経験、習っていた井野信義さんのエキストラでの吉祥寺の店しか経験がありませんでした。高柳さんとのデュオを始めた時は、他の仕事はまったくやりませんでした。
当時、高柳さんの演奏を望むライブハウスはたくさんあり、(アケタさんにとって、店をやる大きな理由だったそうです。静脈瘤破裂で倒れ、復活した時期です。)、しかも病欠がよくありました。その際、ライブハウス側から「じゃあ、ベースの人なにかやって穴を埋めてよ」と言われても、何を言われているのか、分かりませんでした。私は高柳さんとのデュオで演奏するということしか頭になく、高柳さんがダメなら無し、代わりに何かやるというのは想像も出来なかったのです。笑い話のようですが本当です。
井野さんに習っていた時、新宿のTAROへ時々行きました。その時高柳グループでやっていたのが「cooljojo」に録音されていた音楽でした。トリスターノ、コニッツなど。井野さんがTAROの階段をよいしょっよいしょと持って上がっていたアコースティックのベースアンプのヘッドが今もアケタの店のベースアンプなのを知っている人はほとんどいないでしょう。
アケタの店の土曜の昼のライブはすべて高柳さんが押さえていた時期があります。8月のある日は、戦争体験の話が始まってしまい、ほとんど演奏無しに話ばかりだったり。今思うと大変貴重です。当時の思い出を語ると何枚あっても足りません。
その高柳さんの享年が58歳。私はすでに越えてしまっていることに驚愕します。さらに今回の病気がありますので、複雑です。
さて、かみむら泰一とのデュオをcooljojoで演奏することになりました。このデュオはかみむら泰一さんリーダーです。ブッキング、選曲などすべてリーダーに従います。なにしろ、わたしのような最も「使いにくい」ベーシストを使うのですからさぞかし大変でしょう。何かというと「そもそもね、、、」とか始まってしまうのですから。よくがまんして使ってくれています。
今回のリハーサルにあたり、当時高柳さんとのデュオで使っていた楽譜集を出してきました。なつかしいやら、ほろ苦いやらです。その中からの選曲もあります。(ピアソラやショーロやジャズ)。
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