フレデリックブロンディさん

 

フレデリックブロンディさんが現在京都九条山に半年レジデンスしており、滞在も終わりに近づき東京でコンサートをします。九条山にはジョエル・レアンドル、ベルナルド・ゴゲ、イサベル・デュトアさんなどお馴染みのインプロバイザーがレジデンスしていました。

https://www.facebook.com/events/394523121004815/?active_tab=about

ブロンディさんとはパリで初めて会い、ミッシェル・ドネダとトリオでメゾン・デュ・ジャポンでのLIVEをしました。その模様はラジオ・フランスで放送されました。このトリオではポアチエにあるCarreBleuでも演奏し、CDR「Carre Bleu」となりました。http://www.jazzapoitiers.org/ そこのBERNARD PROUTEAUさんが亡くなり、追悼の意味もありました。

パリでの公演は忘れられないものでした。なにしろ前日スイスに居てチューリッヒ近郊のジェラルド・ズビンデン(G)と演奏、彼の家に泊まっていました。そこで思わぬ大雪。夏タイヤのミッシェルの車は動かず。おまけに高速道路も封鎖。途中まで行って凍える思いをし、ほとんど諦めました。ズビンデン宅へ引き返し、車を置いて、TGVで移動してみようということになりすべてのスーツケースとコントラバスを持ってなんとか列車に乗りました。時間ギリギリ、身体・心ボロボロでパリに着き、なんとか会場入り。そこで初めてブロンディさんと出会ったのです。

すべてのことと関係なく演奏。伝説のコントラバス奏者フランソワ・ラバト夫妻が最前列に座っています。内容は異常状態にもかかわらず(異常ゆえに?)記憶に残るものでした。アンヌ・モンタロンさんの担当しているラジオ・フランスのインプロ番組が収録。彼女との関係は以後も続き、昨年も同じトリオで演奏(今回はラジオ・フランス局内 テロ警戒のため局前には戦車)その演奏は
http://www.dailymotion.com/…/xxizh_francemusique_a-l-imp…/1…  にあります。

その後、ブロンディさんはソロで来日、東京・関西でいくつかの演奏をし、2年前はザビエ・シャルル、ギレーヌ・コスロンとのトリオで来日。

喜多直毅さんと同年代で、(二人の天才が)合いそうだな、とご紹介したら意気投合し、パリでデュオ録音。ブロンディさんは、パリのど真ん中、シャトレーの聖メリ教会でのコンサートシリーズを企画し、しかも、教会内に住んでいます。昨年は直毅さんとのデュオを教会でやってくれました。響きのすばらしい空間で高揚しました。(前日はAMM!)今年亡くなってしまった友人夫妻ともそこで会うことが出来ました。かつて日本のノイズグループがやった時は史上最大のボリュームで、地響きが凄くさすがに近隣がビックリしたとのことでした。

教会内で若手ミュージシャンのラージアンサンブルを組織していて(クラシック、ジャズ、現代音楽の垣根のまったくないすばらしい世代が生まれつつあるとのことです。)それが大変面白いとのこと。フランスの層の厚さ。

ちなみに、前述CDR「Carre Bleu」を特別に製作します。(家内製作です。私の指紋が沢山付いています。)もともとブロンディさんの初来日ツアーの経費補てんのために作ったものでした。1000円です。お申し込み頂ければ作ります。